2010年02月28日の書評一覧

読み解き「般若心経」 [著]伊藤比呂美

読み解き「般若心経」 [著]伊藤比呂美

■お経は詩であり、人間くさいのだ 父親が亡くなった時から、死はにわかにリアルな問題として私の目の前に浮上しました。「人間、誰でもいずれは死ぬ」ということはやっとわかったものの、しかし自分の問題と………[もっと読む]

[評者]酒井順子(エッセイスト)
[掲載]2010年02月28日
[ジャンル]人文 

書物の変―グーグルベルグの時代 [著]港千尋/紙の本が亡びるとき [著]前田塁

書物の変―グーグルベルグの時代 [著]港千尋/紙の本が亡びるとき [著]前田塁

■文字を巡る環境の激変を考察 ブログや電子本、世界規模で物議をかもすグーグルによる書物の電子データ化……文字を巡る環境は今世紀に入って激変し、「グーテンベルグからグーグルへ」などと言い表される。………[もっと読む]

[評者]鴻巣友季子(翻訳家、エッセイスト)
[掲載]2010年02月28日
[ジャンル]文芸 IT・コンピューター 

ゲーリー家の人々―アメリカ奴隷制下の自由黒人 [著]フランク・J・ウェブ

ゲーリー家の人々―アメリカ奴隷制下の自由黒人 [著]フランク・J・ウェブ

■「自由黒人」への差別描いた小説 ゲーリー氏は美しい黒人の女性を事実上の妻にしている。かれは南部に住む「奴隷制廃止論者」の大農園主であるが、彼女を正式の妻にし、そして2人の子供を奴隷から解放する………[もっと読む]

[評者]南塚信吾(法政大学教授)
[掲載]2010年02月28日
[ジャンル]文芸 政治 

 ダリ・私の50の秘伝―画家を志す者よ、ただ絵を描きたまえ! [著]サルヴァドール・ダリ

 ダリ・私の50の秘伝―画家を志す者よ、ただ絵を描きたまえ! [著]サルヴァドール・ダリ

 信じられないことだが、ダリが画家の卵を対象に、1947年に技法書を書いていた。長らく絶版だったらしいが、今頃になって日本語でお目見えした。どうせダリのことだ。まともな技法書など書くはずがない。………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2010年02月28日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

日本SF精神史―幕末・明治から戦後まで [著]長山靖生

日本SF精神史―幕末・明治から戦後まで [著]長山靖生

■未来を表現する人々の格闘描く 日本で初めて科学小説なる言葉を用いたのは憲政の神様・尾崎行雄であったという。明治初期の人々は国会が開設されたら日本はどうなるかという未来への空想物語を読んで議会政………[もっと読む]

[評者]瀬名秀明(作家)
[掲載]2010年02月28日
[ジャンル]文芸 

漱石の『猫』とニーチェ―稀代(きだい)の哲学者に震撼(しんかん)した近代日本の知性たち [著]杉田弘子

漱石の『猫』とニーチェ―稀代(きだい)の哲学者に震撼(しんかん)した近代日本の知性たち [著]杉田弘子

■ニーチェ軸に近代日本の精神史 岩波文庫から、多くの著書が翻訳刊行されている哲学者を挙げると、まずプラトン、ルソー、カントが並ぶ。いかにも教養主義と感じるが、それに次いで多い部類の一人が、何とニ………[もっと読む]

[評者]苅部直(東京大学教授)
[掲載]2010年02月28日
[ジャンル]文芸 人文 

煙滅 [著]ジョルジュ・ペレック

煙滅 [著]ジョルジュ・ペレック

■特定の文字の不在が導く「物語」 これはとんでもない本である。どうとんでもないのかといえば、一九六九年に発表された仏語の原作は、三百頁(ページ)を超える長さがありながら、「e」の文字を一度も使っ………[もっと読む]

[評者]奥泉光(作家)
[掲載]2010年02月28日
[ジャンル]文芸 

教育の職業的意義―若者、学校、社会をつなぐ [著]本田由紀

教育の職業的意義―若者、学校、社会をつなぐ [著]本田由紀

■働く者が身につけるべき知識とは 1980年代までの日本の教育は、学校から仕事への円滑な移行を可能としている点で、諸外国から評価されてきた。ところが2009年、経済協力開発機構は、日本教育の美徳………[もっと読む]

[評者]耳塚寛明(お茶の水女子大副学長・教育社会学)
[掲載]2010年02月28日
[ジャンル]教育 社会 新書 

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