2010年07月25日の書評一覧

全体主義 [著]エンツォ・トラヴェルソ 

全体主義 [著]エンツォ・トラヴェルソ 

■20世紀のイメージを要約した概念 20世紀は「極端な時代」であった、と説いたのはエリック・ホブズボームである。科学・技術の進歩によって叶(かな)えられた目も眩(くら)むような豊かさと、戦争と殺………[もっと読む]

[掲載]2010年07月25日
[ジャンル]歴史 人文 新書 

国語辞書一〇〇年 日本語をつかまえようと苦闘した人々の物語 倉島長正著

国語辞書一〇〇年 日本語をつかまえようと苦闘した人々の物語 倉島長正著

■日本語体系化の軌跡 辞書とは引くものではなく、読むものである。芥川龍之介が大槻文彦の編纂(へんさん)になる『言海』を「読む」楽しみを語っていたことは有名で、これで「よく寝るから寝子(ねこ)」と………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2010年07月25日
[ジャンル]文芸 人文 

渡りの足跡 [著]梨木香歩

渡りの足跡 [著]梨木香歩

■「たったひとつの道」をゆく鳥たち 渡りの季節になると、インドガンは標高九千メートル近くまで上昇し、ヒマラヤ山脈を越えて旅をするという。人間を拒絶するその高さを悠々と、しかし命懸けで飛ぶ鳥たちの………[もっと読む]

[評者]石川直樹(写真家・作家)
[掲載]2010年07月25日
[ジャンル]文芸 

氷海のウラヌス [著]赤城毅 

氷海のウラヌス [著]赤城毅 

■最終海戦の場面、出色の迫力 1941年の秋、日米開戦を目前に控えた日本は、開戦した場合に三国同盟の同盟国、ヒトラー・ドイツを戦いに引き込むべく、極秘作戦を開始する。秘密兵器、〈九三式魚雷〉をド………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2010年07月25日
[ジャンル]歴史 文芸 

悪と仮面のルール 中村文則著 人の死、生の歪み、償いはあるのか

悪と仮面のルール 中村文則著 人の死、生の歪み、償いはあるのか

 「悪」のつく小説が最近多い。『「悪」と戦う』『悪貨』、間もなく出る『悪の教典』、そして本書。ここに『悪人』や『1Q84』なども含めて評論すれば、21世紀日本版の「文学と悪」が書けそうだ。 父殺………[もっと読む]

[評者]鴻巣友季子(翻訳家、エッセイスト)
[掲載]2010年07月25日
[ジャンル]文芸 

春日井建全歌集 [著]春日井建著 

春日井建全歌集 [著]春日井建著 

■生のただ中に降る、死の流星群のよう 二〇〇四年に亡くなった春日井建の全歌集である。第一歌集『未青年』から第九歌集『朝の水』までの作品が収められている。その序文に三島由紀夫が「われわれは一人の若………[もっと読む]

[評者]穂村弘(歌人)
[掲載]2010年07月25日
[ジャンル]文芸 

ほろにが菜時記 [著]塚本邦雄著 

ほろにが菜時記 [著]塚本邦雄著 

■「味覚美」に迫る、博覧強記ぶり わあ贅沢(ぜいたく)だなあ、塚本邦雄の味覚随筆を読めるなんて。粛々と読まなくちゃいけないかしら、と端座して「序」を開いたら、反写実主義を貫いた前衛短歌運動の先鋒………[もっと読む]

[評者]平松洋子(エッセイスト)
[掲載]2010年07月25日
[ジャンル]文芸 

ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇(へん)・設計篇 [編]東浩紀、濱野智史編 

ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇(へん)・設計篇 [編]東浩紀、濱野智史編 

■総合知としてのメディア論決定版 インターネットが日常的なものとなり、掲示板やブログ、あるいはSNSサービスなどが浸透しはじめたゼロ年代中盤は、新たなメディア論の勃興(ぼっこう)期でもあった。 ………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2010年07月25日
[ジャンル]IT・コンピューター 社会 

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