2011年04月03日の書評一覧

ジーン・セバーグ [著]ギャリー・マッギー

ジーン・セバーグ [著]ギャリー・マッギー

■柔らかくて、もろい心の持ち主 ショートカットに乗った紳士帽。あぐらを組んでベッドに座り、指先からは紫煙が立ち上っている。なんともアンバランスな、それでいてチャーミングに映る美少女だった。ゴダー………[もっと読む]

[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年04月03日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

大森実伝―アメリカと闘った男 [著]小倉孝保

大森実伝―アメリカと闘った男 [著]小倉孝保

■ベトナム戦争報道、現代に問う 1965年9月、毎日新聞外信部長の大森実(2010年死去)は、ベトナム戦争下のハノイに入った。大森は、米軍の激しい爆撃によってハンセン病の病院が壊滅的な損害を受け………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2011年04月03日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

帝国の残影―兵士・小津安二郎の昭和史 [著]與那覇潤

帝国の残影―兵士・小津安二郎の昭和史 [著]與那覇潤

■描いた家族、描かぬ戦場 昭和の日本を描いた小津映画には、直接的な戦争描写が欠如している。しかし、われわれはそこに無意識のうちに戦争の爪あとを読み取る。なぜか。 小津には重い戦争体験があった。兵………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2011年04月03日
[ジャンル]歴史 人文 

ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る [著]ダニエル・カーネマン

ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る [著]ダニエル・カーネマン

■行動経済学を、楽しく奥深く 人間の心理は、時に奇妙なよじれを見せる。評者は十万円もらっても売らない本を持っているが、それを盗まれても五万円で買い直すかわからない。売るのと買うので価値評価がちが………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家)
[掲載]2011年04月03日
[ジャンル]経済 人文 

風景 [著]瀬戸内寂聴

風景 [著]瀬戸内寂聴

 著者の責任編集のもと刊行された雑誌「the 寂聴」で発表された7編の短編小説を収録。坂口安吾ゆかりの地で安吾のデスマスクを見やりつつ、かつて「私」が家庭を捨ててまで稚拙な恋におぼれた安吾好きの………[もっと読む]

[掲載]2011年04月03日
[ジャンル]文芸 

想像するちから― チンパンジーが教えてくれた人間の心 [著]松沢哲郎

想像するちから― チンパンジーが教えてくれた人間の心 [著]松沢哲郎

■両者の差異から同類の実感示す 人間はチンパンジーの子を親から引き離し生態実験などに使うのだが、じつは分類学上この子たちがわれわれ人間と同じヒト科の仲間であることを認識していない。いや、日本では………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2011年04月03日
[ジャンル]科学・生物 

『古事記』神話の謎を解く―かくされた裏面 [著]西條勉

『古事記』神話の謎を解く―かくされた裏面 [著]西條勉

■また一つ、新視点に興味深く 民族のアイデンティティーたるものは、それぞれの神話に秘められている。故に、私たちの価値観が、無意識でいながらも、実はそれに大きく影響されていると思われる。 中国では………[もっと読む]

[評者]楊逸(作家)
[掲載]2011年04月03日
[ジャンル]歴史 人文 新書 

うから はらから [著]阿川佐和子

うから はらから [著]阿川佐和子

■話芸がさえわたる物語の楽しさ すこし前、新潮社の小説誌yomyomをパラパラめくっていてふと目にとまったタイトル。「種の起源」。ダーウィンじゃあるまいし。来栖未来(くるすみく)は43歳。週刊誌………[もっと読む]

[評者]福岡伸一(青山学院大学教授・生物学)
[掲載]2011年04月03日
[ジャンル]文芸 

兵士はどうやってグラモフォンを修理するか [著]サーシャ・スタニシチ

兵士はどうやってグラモフォンを修理するか [著]サーシャ・スタニシチ

■ユーゴ内戦、少年の目線で物語る 旧ユーゴスラビアから14歳で内戦を避けてドイツに移住し、ドイツ語で書くことを選択した若者の、初めての著書。ドイツ語文学では多和田葉子を始めとして非ドイツ語圏出身………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2011年04月03日
[ジャンル]文芸 国際 

ページトップへ戻る

ブック・アサヒ・コム サイトマップ