2011年04月10日の書評一覧

チボの狂宴 [著]マリオ・バルガス=リョサ

チボの狂宴 [著]マリオ・バルガス=リョサ

■「かたり」の自在性で時代描く長編 物語に関わる表現のジャンルはさまざまあるけれど、なかで小説が持つ一番の強みは「かたり」の自在性にあるだろう。小説的「かたり」は目には見えぬ他人の内面に自由に入………[もっと読む]

[評者]奥泉光(作家)
[掲載]2011年04月10日
[ジャンル]文芸 

てんとろり/えーえんとくちから [著]笹井宏之

てんとろり/えーえんとくちから [著]笹井宏之

■孤独がうつくしく結晶化 2冊の短歌集の作者は、2009年に26歳で急逝した笹井宏之。『てんとろり』は第1歌集『ひとさらい』に続く第2歌集、『えーえんとくちから』は全体から選出された作品集である………[もっと読む]

[評者]穂村弘(歌人)
[掲載]2011年04月10日
[ジャンル]文芸 

「絵のある」岩波文庫への招待 [著]坂崎重盛

「絵のある」岩波文庫への招待 [著]坂崎重盛

■すました顔の奥「お宝」眠ってた こりゃあ楽しい本だ。でも、ちょっと悔しい。岩波文庫には挿絵が入っているものが意外と多いことに、実は私も注目していたのである。私は専門の関係で「黄帯」、つまり日本………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2011年04月10日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

スピノザの方法 [著]國分功一郎

スピノザの方法 [著]國分功一郎

■哲学を可能にした「方法」を問う 神に酔える哲学者、スピノザ。汎神(はんしん)論やコナトゥスといったその“肯定性の哲学”は日本でも人気が高い。超訳ニーチェに続き超訳スピノザが売れたとしても私は驚………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2011年04月10日
[ジャンル]人文 

ブラジルの流儀 [編著]和田昌親

ブラジルの流儀 [編著]和田昌親

■資源とハイテクで躍進の元気社会 経済破綻(はたん)のどん底にあえいでいた時期、「もうアマゾンを売るしかない」とまでいわれたブラジルがいま元気だ。高金利に引き寄せられて世界のカネが流入し、サッカ………[もっと読む]

[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年04月10日
[ジャンル]経済 新書 国際 

末裔 [著]絲山秋子

末裔 [著]絲山秋子

 突然、家の鍵穴が消えてなくなり、世田谷の自宅にもどれなくなった定年間近の区役所職員、富井省三。妻を亡くし、2人の子供も成人して独り暮らし。頼る人もなく、街をふらふらするうちに、占師に泊まる場所………[もっと読む]

[掲載]2011年04月10日
[ジャンル]文芸 

これからの日本のために「シェア」の話をしよう [著]三浦展

これからの日本のために「シェア」の話をしよう [著]三浦展

 刊行は2月。著者は「シェア」を新トレンドととらえ、「あまり必要のないものは共有やレンタルで済ます」時代の到来をほのめかす。だが、大震災は、衣食住やエネルギーといった必要なものこそシェアしなくて………[もっと読む]

[掲載]2011年04月10日
[ジャンル]社会 

ウィキリークス―アサンジの戦争 [著]「ガーディアン」特命取材チーム/日本人が知らないウィキリークス [著]小林恭子ほか

ウィキリークス―アサンジの戦争 [著]「ガーディアン」特命取材チーム/日本人が知らないウィキリークス [著]小林恭子ほか

■伝統メディアとの緊張はらんだ共闘  新たなジャーナリズムとたたえる声がある一方で、情報テロと厳しく非難される。これほど評価が分かれるものも珍しいだろう。 流出した米政府の機密情報などを次々に公………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2011年04月10日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際 

あの戦争と日本人 [著]半藤一利

あの戦争と日本人 [著]半藤一利

■思い込みで現実への適応力失う 各様の読み方が可能な書である。あえて半藤史観にみるナショナリズムのあり方という目で読み進むと、幾つかの発見がある。偏狭な「大」国家主義と怜悧(れいり)な国民主義の………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年04月10日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 

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