2011年07月24日の書評一覧

絆回廊―新宿鮫X [著]大沢在昌

絆回廊―新宿鮫X [著]大沢在昌

■終局へ、感情の起伏を繊細に描写 新宿鮫が、5年ぶりに帰ってきた。シリーズ第10作となる。 シリーズものの小説には、読者にとっておなじみの登場人物が、途中はらはらどきどきさせながらも、最後には事………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2011年07月24日
[ジャンル]文芸 

11 eleven [著]津原泰水

11 eleven [著]津原泰水

 奇書と呼ばれる作品がある。例えば中井英夫の「虚無への供物」であり、夢野久作「ドグラ・マグラ」である。津原泰水の小説「11」もまた、奇書である。世界は途方もなく妖しく、美しい。 1999年から津………[もっと読む]

[掲載]2011年07月24日
[ジャンル]文芸 

しょーもない、コキ [著]眉村卓

しょーもない、コキ [著]眉村卓

 コキとは古希のことで、70歳。昔は70歳ともなれば珍しい長命と尊ばれたが、平均寿命が延びた現在では「これでいいのかなあ。コキとはこの程度のものなのかなあ」と、なにやら半端さが自分の責任であるか………[もっと読む]

[掲載]2011年07月24日
[ジャンル]文芸 

犯罪 [著]フェルディナント・フォン・シーラッハ

犯罪 [著]フェルディナント・フォン・シーラッハ

■罪を犯した者の悲しみ際だつ 犯罪——このストレートなタイトルからは、つい反射的に推理小説や警察小説を連想してしまう。しかし本書は、トリックを解いたり犯人捜しをしたり、あるいは警察や権力の裏に隠………[もっと読む]

[評者]楊逸(作家)
[掲載]2011年07月24日
[ジャンル]文芸 

地球の論点―現実的な環境主義者のマニフェスト [著]スチュアート・ブランド

地球の論点―現実的な環境主義者のマニフェスト [著]スチュアート・ブランド

■原発推進へと「転向」した理由 七〇年代米西海岸文化を支えた「全地球カタログ」。大企業と政府による消費と管理の枠組みに対抗し、個人の創意と自由に基づくエコライフスタイルを提案した雑誌だ。同誌の標………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家)
[掲載]2011年07月24日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 

菜食主義者 [著]ハン・ガン

菜食主義者 [著]ハン・ガン

■肉を食べず、手の届かない世界へ 何の予備知識もなく読み始め、一気に心を持っていかれてしまった。短編集だが、登場人物が共通しているので一つの長編としても読める。この出版社から出る「新しい韓国の文………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2011年07月24日
[ジャンル]文芸 

原発報道とメディア [著]武田徹

原発報道とメディア [著]武田徹

■相互不信溶かす「新しい地図」は 世間では原発推進派VS.反対派という対立が続いている。著者は、相互不信を強化する両者の対立構造とメディアのあり方に鋭くメスを入れる。 福島第一原発の事故は、外部………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2011年07月24日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 

慈しみの女神たち(上・下) [著]ジョナサン・リテル

慈しみの女神たち(上・下) [著]ジョナサン・リテル

■凡庸な虐殺者へ問いかけ 恐るべき小説だ。二段組上下巻計一〇〇〇頁近いその浩瀚(こうかん)さもさることながら、執筆時三十八歳という作者の年齢、ハイパーリアルな筆致で描き込まれた細部の膨大さ、ゴン………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2011年07月24日
[ジャンル]文芸 

調査報道がジャーナリズムを変える [編]田島泰彦・山本博・原寿雄

調査報道がジャーナリズムを変える [編]田島泰彦・山本博・原寿雄

■力ある報道は手作りの仕事から 新聞、テレビ、ネット……日々、情報とニュースはあふれているが、歯応えある報道と接することは案外と少ない。本格的な調査報道もまた少なくなった。本書は、調査報道を担っ………[もっと読む]

[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年07月24日
[ジャンル]社会 

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