2011年09月18日の書評一覧

情報時代のオウム真理教 [責任編集]井上順孝

情報時代のオウム真理教 [責任編集]井上順孝

■一次資料をもとに忘却から拾い出す 私たちは「オウム真理教」を忘れている。正確にいえば、無意識のうちに忘れたがっている。その証拠に、麻原彰晃の裁判がどういうプロセスを経て現在に至っているか、多く………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2011年09月18日
[ジャンル]人文 社会 

五十鈴川の鴨 [著]竹西寛子

五十鈴川の鴨 [著]竹西寛子

■気品の筆、一幅の日本画のように 著者の久しぶりの短編集。静かな風景が心に迫る。たとえば、伊勢の内宮に参拝して、夕刻、茶店の硝子(がらす)窓越しに目にした五十鈴川の流れ。親子らしき五羽の鴨(かも………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2011年09月18日
[ジャンル]文芸 

密売人 [著]佐々木譲

密売人 [著]佐々木譲

■四つの事件がつなぐ警察の暗部 このタイトルから、読者は拳銃や覚醒剤の密売を、想起するだろう。しかし、話はそれほど単純ではない。そこに思わぬ仕掛けがある。 30年ほど前、デビューした当時の著者は………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2011年09月18日
[ジャンル]文芸 

近代日本の中国認識―徳川期儒学から東亜協同体論まで [著]松本三之介

近代日本の中国認識―徳川期儒学から東亜協同体論まで [著]松本三之介

■日清戦争が分岐点、的確に通観 本書は、徳川時代から日中戦争にいたるまでの日本人の中国認識を的確に通観した好著である。日本人の中国への評価が極端に変わるのは、日清戦争後である。それまで抱いていた………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2011年09月18日
[ジャンル]人文 

福島の原発事故をめぐって [著]山本義隆/福島原発の闇 [文]堀江邦夫 [絵]水木しげる

福島の原発事故をめぐって [著]山本義隆/福島原発の闇 [文]堀江邦夫 [絵]水木しげる

■論理と想像力で内奥えぐり出す 福島の原発と原発事故を「あの人」はどうとらえているのだろう。そんなふうにぼんやりと思い浮かべていた「あの人」たちの本が出た。 『福島の原発事故をめぐって』の著者山………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2011年09月18日
[ジャンル]社会 

無理難題「プロデュース」します―小谷正一伝説 [著]早瀬圭一

無理難題「プロデュース」します―小谷正一伝説 [著]早瀬圭一

■野人の群像、過ぎた時代への挽歌 井上靖の芥川賞受賞作品『闘牛』は、毎日新聞大阪本社時代の同僚で、事業部にいた小谷正一(こたにまさかず)がモデルであることは知られてきた。本書は、小谷の波乱に富ん………[もっと読む]

[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年09月18日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

アート・スピリット [著]ロバート・ヘンライ

アート・スピリット [著]ロバート・ヘンライ

■人生と芸術の奥義明かす講義録 以前この欄でサルバドール・ダリの偏執狂的絵画指南書を紹介したことがあるが、本書はエドワード・ホッパー、マン・レイ、スチュアート・デイヴィス、ノーマン・ロックウェル………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2011年09月18日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

ガールフレンド [著]しまおまほ

ガールフレンド [著]しまおまほ

 「なんで、生きているんだろ?」。小学1年生のまほちゃんは毎日、手を見ては考えた。「生きてるから生きてるんだよ!」と、写真家の父島尾伸三はにべもない。小説家のジッタン(祖父)、島尾敏雄に尋ねると………[もっと読む]

[掲載]2011年09月18日
[ジャンル]文芸 

マッチョになりたい!? [著]國友万裕

マッチョになりたい!? [著]國友万裕

 「男らしさ」が、もし男性にとって生来自然なものであったとしたら、ことさらに規範として称揚する必要もなかったろう。ベトナム戦争後の米国では、マッチョなタフガイという男らしさのイメージを引き受けら………[もっと読む]

[掲載]2011年09月18日
[ジャンル]人文 

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