2011年10月09日の書評一覧

ケアの社会学―当事者主権の福祉社会へ [著]上野千鶴子

ケアの社会学―当事者主権の福祉社会へ [著]上野千鶴子

■家族介護を解体し、共助のしくみ追究 私たちは人類史上はじめて「超高齢化社会」を経験している。なぜなら人が簡単に死ななくなったからだ。過去にはありえなかった社会構成が出現している。 また、介護保………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2011年10月09日
[ジャンル]医学・福祉 

平成猿蟹合戦図 [著]吉田修一

平成猿蟹合戦図 [著]吉田修一

■胸のすくような現代版仇討ち話 昔話の「猿蟹(かに)合戦」は、猿に欺(だま)され、殺されてしまう蟹の敵を、子蟹たちが討つというものだ。悪い者には、いつかその報いが訪れる。以前、『悪人』で「悪」の………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2011年10月09日
[ジャンル]文芸 

IBM 奇跡の“ワトソン”プロジェクト [著]スティーヴン・ベイカー

IBM 奇跡の“ワトソン”プロジェクト [著]スティーヴン・ベイカー

■人とキカイの未来に思いはせる ワトソン君といえば、ご存じ名探偵シャーロック・ホームズの助手である。 もう一つの顔が加わった。米国で人気のテレビのクイズ番組「ジョパディ」で今年初め、人間のチャン………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2011年10月09日
[ジャンル]IT・コンピューター 

イスラームから見た「世界史」 [著]タミム・アンサーリー

イスラームから見た「世界史」 [著]タミム・アンサーリー

■欧州・日本、中心史観を相対化 日本人がもつ「世界史」の観念は、基本的にヨーロッパ中心である。むろん、日本人はそれだけでなく、東アジアから世界史を見る視点ももっている。しかし、その間にある西アジ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2011年10月09日
[ジャンル]歴史 

戦場のエロイカ・シンフォニー 私が体験した日米戦 [著]ドナルド・キーン、小池政行

戦場のエロイカ・シンフォニー 私が体験した日米戦 [著]ドナルド・キーン、小池政行

■巨大な悲劇の中の一滴の救い 日本文化と文学の世界への伝達という功績により、ドナルド・キーンに文化勲章が贈られたのは3年前である。先頃は日本国籍の取得および日本永住も話題となった。本書は、キーン………[もっと読む]

[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年10月09日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

アベベ・ビキラ―「裸足の哲人」の栄光と悲劇の生涯 [著]ティム・ジューダ

アベベ・ビキラ―「裸足の哲人」の栄光と悲劇の生涯 [著]ティム・ジューダ

■いまなお鮮烈、東京五輪の記憶 東京オリンピックのマラソンで優勝したアベベは日本人の記憶に今なお焼きついている。そして彼の人生が栄光と悲劇で幕を閉じたことも。本書はそんなアベベのコーチを買ってで………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2011年10月09日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

赤い糸の呻き [著]西澤保彦

赤い糸の呻き [著]西澤保彦

■事件を解決に導く推論の応酬 カルトなファンが多い本書の著者は、ミステリーに本来なじまないSF的な展開や、超論理的解決を持ち込んだことで、評価が分かれるかもしれない。それを新しい工夫とみるか、ア………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2011年10月09日
[ジャンル]文芸 

延命医療と臨床現場―人工呼吸器と胃ろうの医療倫理学 [著]会田薫子

延命医療と臨床現場―人工呼吸器と胃ろうの医療倫理学 [著]会田薫子

■患者の幸せと家族の想い 「胃ろう」をご存じだろうか。自力では食事がとれない患者の腹部に、胃に通ずる穴を開け、そこからチューブで水分や栄養を流し込む処置である。患者の苦痛が少なく管理しやすいため………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2011年10月09日
[ジャンル]医学・福祉 

3・11の未来 日本・SF・創造力 [監修]笠井潔、巽孝之

3・11の未来 日本・SF・創造力 [監修]笠井潔、巽孝之

 科学を視野に入れながら、想像力の限りを尽くし、ありえるはずの未来や大災禍を描いてきた日本のSF作家にとって、東日本大震災の被害は簡単に「想定外」とは、語れない。小松左京が震災後に書いた「3・1………[もっと読む]

[掲載]2011年10月09日
[ジャンル]文芸 

つぎはぎ仏教入門 [著]呉智英

つぎはぎ仏教入門 [著]呉智英

 現代日本では「一般教養」の枠からこぼれてしまった仏教の現状を憂えて書かれた入門書。知識人の役割を重視する著者の立場は明快だ。覚者シャカのことばだけが仏教の本義。その厳しい教え、高い思索性は門外………[もっと読む]

[掲載]2011年10月09日
[ジャンル]人文 

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