2011年11月13日の書評一覧

評伝 野上彌生子―迷路を抜けて森へ [著]岩橋邦枝

評伝 野上彌生子―迷路を抜けて森へ [著]岩橋邦枝

■隠された「裏面」掘り起こす力作 実は、私の野上彌生子に対するイメージは、「戦争に協力しなかった作家」や、「社会問題を描く硬派」といった文学史的記述の域を出なかった。しかし、本書読了後、そのイメ………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2011年11月13日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝 

ドリトル先生の世界 [著]南條竹則

ドリトル先生の世界 [著]南條竹則

■愛にあふれる解題本の決定版 ドリトル先生の物語が子供の頃の幸福な読書体験になっている人は多いのではないだろうか。自然を愛し、動物の言葉を理解する先生は、太っちょで、いつも飄々(ひょうひょう)と………[もっと読む]

[評者]福岡伸一(青山学院大学教授・生物学)
[掲載]2011年11月13日
[ジャンル]文芸 科学・生物 

人間の尊厳と八〇〇メートル [著]深水黎一郎

人間の尊厳と八〇〇メートル [著]深水黎一郎

■行間に浮き上がらせる人間心理 作者は今年度、本書の表題作で日本推理作家協会賞の、短編部門の受賞を果たした。 受賞作は、いかにもミステリーらしい、切れ味のよい佳作である。とあるバーにはいった〈私………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2011年11月13日
[ジャンル]文芸 

科学ジャーナリズムの先駆者 評伝 石原純 [著]西尾成子

科学ジャーナリズムの先駆者 評伝 石原純 [著]西尾成子

■物理学のあり方論じた真の学者 「石原純」という名前は、多くの人にまずなじみがないことだろう。とすると、「科学ジャーナリズムの先駆者」という表題だけでは、やや誤解を招くかもしれない。 著者が冒頭………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2011年11月13日
[ジャンル]科学・生物 ノンフィクション・評伝 

笑い三年、泣き三月。 [著]木内昇

笑い三年、泣き三月。 [著]木内昇

■戦後の焼け跡、寄り添い合う人々 家族になれるのかな。それともやっぱり無理なのかな。そんなことを考えながら、ハラハラして読んだ。敗戦の翌年、上野駅の風景。上京したての旅芸人が、駅頭で出会った少年………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2011年11月13日
[ジャンル]文芸 

海にはワニがいる [著]ファビオ・ジェーダ

海にはワニがいる [著]ファビオ・ジェーダ

■決死の旅8年間も、少年の実話 旅の宿で10歳の息子に三つのことを約束させて、翌朝忽然(こつぜん)と母は姿を消した。その三つの約束とは、麻薬に手を出さない、武器を使わない、盗みを働かない、以上。………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2011年11月13日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

三角寛「サンカ小説」の誕生 [著]今井照容

三角寛「サンカ小説」の誕生 [著]今井照容

■昭和初期の「うさん臭さ」孕んで 三角寛といえば、「説教強盗」という神出鬼没の怪盗事件を報道したスクープ記者として知られるが、彼がこの強盗に関係あると疑い調査しだした「サンカ」に関する著作は、さ………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2011年11月13日
[ジャンル]歴史 人文 

対談集 なにものかへのレクイエム——二〇世紀を思考する [著]森村泰昌

対談集 なにものかへのレクイエム——二〇世紀を思考する [著]森村泰昌

 古今東西の有名絵画の登場人物や映画女優に扮する作品で知られる著者。今回は、レーニン、ゲバラ、毛沢東から三島由紀夫といった、主に20世紀に内外を揺るがせた有名人に扮した表題の個展が全国を巡回した………[もっと読む]

[掲載]2011年11月13日
[ジャンル]文芸 人文 

石ころをダイヤに変える「キュレーション」の力 [著]勝見明

石ころをダイヤに変える「キュレーション」の力 [著]勝見明

 「キュレーション」は美術館や博物館で企画や展示を担当する専門職の「キュレーター」に由来する言葉。著者は、モノや情報が飽和状態になっているビジネスの世界でも、キュレーターのように(1)既存の意味………[もっと読む]

[掲載]2011年11月13日
[ジャンル]経済 社会 

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