2011年12月11日の書評一覧

日米衝突の根源 1858―1908 [著]渡辺惣樹

日米衝突の根源 1858―1908 [著]渡辺惣樹

■19世紀後半に発する太平洋戦争の原因 一般に「日米衝突」は1930年代ぐらいから生じたと考えられている。それ以前の日米関係というと、米国の「黒船」が幕末の日本に現れて開国を迫ったことや徳川幕府………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2011年12月11日
[ジャンル]歴史 

すべて真夜中の恋人たち [著]川上未映子

すべて真夜中の恋人たち [著]川上未映子

■平凡な世界で「特別」を感じる 恋愛小説である。いや、恋愛未満小説かもしれない。地味な主人公と地味な相手。事件らしい事件は起こらない。だが、その平凡さの中に特別な何かを感じる。 〈わたしはひどく………[もっと読む]

[評者]穂村弘(歌人)
[掲載]2011年12月11日
[ジャンル]文芸 

アラブ革命はなぜ起きたか―デモグラフィーとデモクラシー [著]エマニュエル・トッド [訳]石崎晴己

アラブ革命はなぜ起きたか―デモグラフィーとデモクラシー [著]エマニュエル・トッド [訳]石崎晴己

■普遍へ文明が接近する過渡期 大学に入学したての頃、文化人類学者、米山俊直の講義を聴いて目を見開かされた。人間のあり方は環境からの制約と、その中で発生した文化的な仕組みによって規定されている。受………[もっと読む]

[評者]福岡伸一(青山学院大学教授・生物学)
[掲載]2011年12月11日
[ジャンル]社会 

バフェットとグレアムとぼく―インドの13歳少年が書いた投資入門 [著]アリャマン・ダルミア [訳]前田俊一

バフェットとグレアムとぼく―インドの13歳少年が書いた投資入門 [著]アリャマン・ダルミア [訳]前田俊一

■13歳少年が説く、投資のイロハ あるヘッジファンドの親玉(インド人)が、片言の日本語で「日本人は金融の知識も経験もユダヤ人に全然かなわない。多分、中国人にもインド人にも。真っ向から勝負しないで………[もっと読む]

[評者]植田和男(東京大学教授)
[掲載]2011年12月11日
[ジャンル]経済 

ドキュメント アメリカ先住民―あらたな歴史をきざむ民 [著]鎌田遵

ドキュメント アメリカ先住民―あらたな歴史をきざむ民 [著]鎌田遵

■居留地に育つ新しい希望の芽 アメリカ中西部を旅していた日のこと。砂漠地帯を走るフリーウエーの側(そば)に、突如「カジノ」の看板とギンギラ模様の建物が現れた。なんでこんなところに……と思ったもの………[もっと読む]

[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年12月11日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

原発事故20年―チェルノブイリの現在 [著]ピエルパオロ・ミッティカ  [訳]児島修

原発事故20年―チェルノブイリの現在 [著]ピエルパオロ・ミッティカ [訳]児島修

■不可視の実在、写しとるカメラ 1986年に起きたチェルノブイリ原発事故に関する本は、これまでもいくつか読んできた。しかし、今回、この写真集を手にとって、従来とは全く異なる感懐を抱いた。もちろん………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2011年12月11日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝 

人と動物、駆け引きの民族誌 [編著]奥野克巳

人と動物、駆け引きの民族誌 [編著]奥野克巳

■過剰な捕食諫める伝承の深み 人間と動物との関わりは、「狩る者」と「狩られる物」との関係から家畜化を経て、現代は愛玩動物に転じた。もっとも近代医学は実験動物としても利用してきた。 人類史のこのサ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年12月11日
[ジャンル]科学・生物 

日本代表・李忠成、北朝鮮代表・鄭大世―それでも、この道を選んだ [著]古田清悟,姜成明

日本代表・李忠成、北朝鮮代表・鄭大世―それでも、この道を選んだ [著]古田清悟,姜成明

■「在日」エース2人の宿命と覚悟 9月2日、埼玉スタジアムで行われたサッカー日本代表×北朝鮮代表戦。そのピッチには、ともに日本の朝鮮学校を出た2人のストライカーが立っていた。しかし、着ているユニ………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2011年12月11日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

墓のない女 [著]アシア・ジェバール [訳]持田明子

墓のない女 [著]アシア・ジェバール [訳]持田明子

 アルジェリアがフランスから1962年、独立を果たすまでには激しい闘いがあった。「ゲリラの母」と呼ばれたアルジェリア女性ズリハの生涯を、70年代半ばに女性の映像作家がたどる設定。裕福な農家に生ま………[もっと読む]

[掲載]2011年12月11日
[ジャンル]文芸 社会 

怪男児 麿赤兒がゆく 憂き世 戯れて候ふ  [著]麿赤兒

怪男児 麿赤兒がゆく 憂き世 戯れて候ふ  [著]麿赤兒

 ずいぶん少なくなったが、舞台や画面に登場しただけで、他を圧する存在感を放つ演者がいる。著者が、その一人であることに、異論を唱える人は少ないだろう。初の自伝的エッセーに描かれる奔放な生き方も、ま………[もっと読む]

[掲載]2011年12月11日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

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