2012年05月13日の書評一覧

母の遺産―新聞小説 [著]水村美苗

母の遺産―新聞小説 [著]水村美苗

■娘の苦しみ含め、三代の大河小説 最近は嫁姑(しゅうとめ)よりも、実の母娘の関係の方が難しかったりするようだ。昨今話題の「墓守娘」についての本などを読むと、切実にそう思ってしまう。老後は息子より………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2012年05月13日
[ジャンル]文芸 

ネットと愛国―在特会の「闇」を追いかけて [著]安田浩一

ネットと愛国―在特会の「闇」を追いかけて [著]安田浩一

■過激さの背後にある承認欲求 在日コリアンに差別的なスローガンを浴びせかけ、過激な行動を繰り返す在特会(在日特権を許さない市民の会)。彼らがデモで叫ぶ罵声は、侮蔑の言葉で満ちている。安田はメンバ………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2012年05月13日
[ジャンル]IT・コンピューター ノンフィクション・評伝 

福島原発事故独立検証委員会調査・検証報告書 [著]福島原発事故独立検証委員会

福島原発事故独立検証委員会調査・検証報告書 [著]福島原発事故独立検証委員会

■「国策民営」の構造と病理を抉る 本書を読み進みながら、まるで丸山真男の「軍国支配者の精神形態」(1949年)を読んでいるような錯覚に襲われた。例外状態によって照らし出される体制のデカダンスとい………[もっと読む]

[評者]姜尚中(東京大学教授・政治学、政治思想史)
[掲載]2012年05月13日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 

理系の子―高校生科学オリンピックの青春 [著]ジュディ・ダットン

理系の子―高校生科学オリンピックの青春 [著]ジュディ・ダットン

■無邪気な知的好奇心と探究 数学オリンピックのように「理系」の国際大会があることは有名だが、北米で盛んな「サイエンスフェア」についてはあまり知られていないと思う。英語で「フェア」というと、家畜や………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2012年05月13日
[ジャンル]科学・生物 ノンフィクション・評伝 

仏独共同通史―第一次世界大戦 [著]J・J・ベッケール、G・クルマイヒ

仏独共同通史―第一次世界大戦 [著]J・J・ベッケール、G・クルマイヒ

■対立の錯誤を明かす実験の書 第一次世界大戦の分析には多様な論点がある。20世紀の科学技術による悲惨な戦争、帝国解体に至るナショナリズムの勃興、各国間の領土をめぐる対立、米国の台頭、共産主義体制………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年05月13日
[ジャンル]歴史 

ピダハン―「言語本能」を超える文化と世界観 [著]ダニエル・L・エヴェレット

ピダハン―「言語本能」を超える文化と世界観 [著]ダニエル・L・エヴェレット

■神を持たない民族との日々 読書人生の中でこれほど衝撃を受けたことはあっただろうか。本を閉じて、私は暫(しばら)くそう自問せずにいられなかった。ピダハン——ブラジル・アマゾンの奥地に暮らす民族で………[もっと読む]

[評者]楊逸(作家)
[掲載]2012年05月13日
[ジャンル]人文 

食の終焉―グローバル経済がもたらしたもうひとつの危機 [著]ポール・ロバーツ

食の終焉―グローバル経済がもたらしたもうひとつの危機 [著]ポール・ロバーツ

■楽観できない、もろいシステム 今やスーパーの食品売り場では世界中のあらゆる食材が手に入る。それを支えるのは大量生産・低価格化の流通をひたすら追求する食のサプライチェーンだ。だが筆者はこの食シス………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2012年05月13日
[ジャンル]経済 

股間若衆―男の裸は芸術か [著]木下直之

股間若衆―男の裸は芸術か [著]木下直之

■別の鑑賞法でがぜん面白く 駅前や公園に立つ裸体彫刻を見るたびに「なぜこのようなものがここに?」と不思議に思っていた。申し訳ないが、全く芸術的感動が無いからである。しかし本書を読めば見方が変わる………[もっと読む]

[評者]田中優子(法政大学教授・近世比較文化)
[掲載]2012年05月13日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

死ぬまで編集者気分―新日本文学会・平凡社・マイクロソフト [著]小林祥一郎

死ぬまで編集者気分―新日本文学会・平凡社・マイクロソフト [著]小林祥一郎

 めくるめく編集者人生と言っていいだろう。「困難な、困難な、困難な道が君を呼んでいます」。武井昭夫からの手紙で著者は1952年、新日本文学会の事務局に入る。花田清輝編集長の解任を契機に辞め、平凡………[もっと読む]

[掲載]2012年05月13日
[ジャンル]人文 

氷山の南 [著]池澤夏樹

氷山の南 [著]池澤夏樹

 2016年、高校を卒業した18歳のジン・カイザワは、南極の氷山を水不足の土地に運ぶ船で密航した。食堂の手伝いと新聞を作ることを条件に乗船を許され、冒険が始まる。乗船者は多民族で多宗教。アイヌの………[もっと読む]

[掲載]2012年05月13日
[ジャンル]文芸 

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