2012年06月03日の書評一覧

ある女流詩人伝 [著]池内紀

ある女流詩人伝 [著]池内紀

 「唇はよく詩にうたわれる/胸もよく詩にうたわれる/でも、ほかのところがどうしてうたわれないのかしら?/深い理由があるのかしら?」。こんなエロチックで、どこか天然な詩を書いたユーリエ・シュライダ………[もっと読む]

[掲載]2012年06月03日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

ミシェル・フーコー講義集成13 真理の勇気 自己と他者の統治2 [著]ミシェル・フーコー

ミシェル・フーコー講義集成13 真理の勇気 自己と他者の統治2 [著]ミシェル・フーコー

■「真の生」開く哲学、ソクラテスに探る 本書はフーコー最晩年(1984年)の講義録であり、その主題は「パレーシア」である。それはギリシャ語で「真理を語る」という意味だ。真理を語るといっても、いろ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2012年06月03日
[ジャンル]人文 社会 

七夜物語 上・下 [著]川上弘美

七夜物語 上・下 [著]川上弘美

■現実とつながる「夜の世界」へ 川上弘美の文章には風が通(かよ)っているといつも思っていた。改行や丸みを帯びた平仮名が多用されているから? ちがうちがう。言葉が呼吸している。本が生きているのだ。………[もっと読む]

[評者]小野正嗣(作家・明治学院大学准教授)
[掲載]2012年06月03日
[ジャンル]文芸 

収奪の星 天然資源と貧困削減の経済学 [著]ポール・コリアー

収奪の星 天然資源と貧困削減の経済学 [著]ポール・コリアー

■後代に責任とる 合意形成の道 資源は途上国にとって両刃の剣だ。収入は増えるが、利権と汚職の温床になったり、資源収入への過度の依存で国民の勤労意欲まで消えたり。この「天然資源の呪い」を指摘した一………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家)
[掲載]2012年06月03日
[ジャンル]経済 国際 

三つの旗のもとに アナーキズムと反植民地主義的想像力 [著]ベネディクト・アンダーソン

三つの旗のもとに アナーキズムと反植民地主義的想像力 [著]ベネディクト・アンダーソン

■ナショナリズムの生成たどる 東京・日比谷公園に見慣れない胸像がある。ホセ・リサール。フィリピン独立運動の父として知られる小説家だ。 本書の主人公はリサール。『想像の共同体』の著者アンダーソンが………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2012年06月03日
[ジャンル]政治 

キッシンジャー回想録 中国〈上・下〉 [著]ヘンリー・A・キッシンジャー

キッシンジャー回想録 中国〈上・下〉 [著]ヘンリー・A・キッシンジャー

■米中和解から「相互進化」へ 本書の文中では著者の政治哲学や歴史観が短文でさりげなく紹介されている。「一国の歴史の解釈には、その国が持つ記憶が反映している」といった具合なのだが、その中国観は歴史………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年06月03日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

アートを生きる [著]南條史生

アートを生きる [著]南條史生

■熱い現代美術愛、34年の回想 「アートは大事だ、心の糧だ」と言い続けてきたキュレーターが、現代美術に対する34年間の愛の実践的足跡を回想した半生の記録である。面白いアートがあると聞けば即、機内………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2012年06月03日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

雲の人びと [著]ジェミア&J・M・G・ル・クレジオ

雲の人びと [著]ジェミア&J・M・G・ル・クレジオ

■サハラ砂漠、家族の帰還の物語 表題の「雲の人びと」はモロッコ最南端のサハラ砂漠で雨を追い生活する一族。作家の妻の祖父母が出た部族であり、よそ者には近寄りがたい遠隔地「赤い川」の涸(か)れ谷を本………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2012年06月03日
[ジャンル]文芸 

月の少年 [作]沢木耕太郎 [絵]浅野隆広/わるいことがしたい! [作]沢木耕太郎 [絵]ミスミヨシコ

月の少年 [作]沢木耕太郎 [絵]浅野隆広/わるいことがしたい! [作]沢木耕太郎 [絵]ミスミヨシコ

■静謐で澄んだ色調の絵本 沢木耕太郎氏が絵本の原作を書いたと耳にし、手に取った。『月の少年』。冬(とう)馬(ま)は両親を海の事故で失い、彫刻家のおじいさんと湖の辺(ほとり)の家で暮らしている。学………[もっと読む]

[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年06月03日
[ジャンル]教育 文芸 

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