2012年07月08日の書評一覧

未完のファシズム 「持たざる国」日本の運命 [著]片山杜秀

未完のファシズム 「持たざる国」日本の運命 [著]片山杜秀

■経済力に劣る日本、玉砕戦法だけ残った 現在の日本には、つぎのような見方が行き渡っている。それは、日露戦争までの日本人は、合理的・現実的・普遍志向的であったのに、以後、日本人は非合理的・非現実的………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2012年07月08日
[ジャンル]歴史 

燃焼のための習作 [著]堀江敏幸

燃焼のための習作 [著]堀江敏幸

■寄り添う言葉に耳を傾けて 〈透明性〉に取り憑(つ)かれた社会では、〈謎〉は解明されるためだけにしか存在しないかのようだ。だから、すぐに正解を欲しがる人には、運河のそばの狭い雑居ビルの4階にある………[もっと読む]

[評者]小野正嗣(作家・明治学院大学准教授)
[掲載]2012年07月08日
[ジャンル]文芸 

読めない遺言書 [著]深山亮

読めない遺言書 [著]深山亮

■独白の挿入が独特のリズムに 著者は、2年前の〈小説推理新人賞〉の受賞者で、本書が初めての長編になる。 新人とはいえ、並なみならぬ筆力の持ち主で、こなれた語り口は読みやすく、長さを感じさせない。………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2012年07月08日
[ジャンル]文芸 

続々アトリエ日記 [著]野見山暁治

続々アトリエ日記 [著]野見山暁治

■「老人じゃない」90歳の自由 人はなぜ絵を描くのか。絵とは? 「正直言ってぼくにはわからん」と深遠な疑問を投げ、ふと「絵を続ける気が失せた」と心の揺れを吐露。さては創造の苦悩や快楽、その秘密が………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2012年07月08日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

「辺境」からはじまる 東京/東北論 [編著]赤坂憲雄・小熊英二

「辺境」からはじまる 東京/東北論 [編著]赤坂憲雄・小熊英二

■東北とは何か、根底から考える 十人の論者による東北論集だが、どれを読んでも、見えなかったものが見えて来る。 山下祐介は「疑似原発群」というキーワードで、中央から地方に持ち込まれるあらゆる地域開………[もっと読む]

[評者]田中優子(法政大学教授・近世比較文化)
[掲載]2012年07月08日
[ジャンル]社会 

原爆症認定訴訟が明らかにしたこと [編]東京原爆症認定集団訴訟を記録する会

原爆症認定訴訟が明らかにしたこと [編]東京原爆症認定集団訴訟を記録する会

■内部被曝否定する国側が敗訴 放射線は人体にどんな影響を及ぼすのか。福島第一原発の事故発生以来、この問題が社会の重大関心事となった。きわめて深刻に考える専門家がいる一方、楽観的にみる専門家もいて………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2012年07月08日
[ジャンル]歴史 

円のゆくえを問い直す 実証的・歴史的にみた日本経済 [著]片岡剛士

円のゆくえを問い直す 実証的・歴史的にみた日本経済 [著]片岡剛士

■円高の害 異様な密度で考証 異様な密度の新書。企業が円高で悲鳴を上げる中、一面的な容認論も聞かれる。本書は為替レートの根本を解説、金本位制から変動為替制への推移などの歴史をたどり、購買力平価や………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家)
[掲載]2012年07月08日
[ジャンル]社会 

柔の恩人 [著]小倉孝保

柔の恩人 [著]小倉孝保

■五輪「女子柔道」の立役者 まもなくロンドン五輪が開幕する。中村美里ら期待される女子柔道だが、この種目が五輪に認められたのは新しい。一九九二年のバルセロナからである。ユダヤ系アメリカ人の女性ラス………[もっと読む]

[評者]出久根達郎(作家)
[掲載]2012年07月08日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

暴走する地方自治 [著]田村秀

暴走する地方自治 [著]田村秀

 近ごろ、改革派首長が勇ましい。硬直化した統治機構の変革を訴えて高い支持率を集め、国政の行方すら左右しかねない勢いだ。本書は、彼らの掲げる政策を歴史的、国際的に検証し、矛盾点を明らかにする。橋下………[もっと読む]

[掲載]2012年07月08日
[ジャンル]社会 

和解せず [著]藤田宜永

和解せず [著]藤田宜永

 義肢装具士や装蹄(そうてい)師、獣医師に樹木医……。著者の小説には、傷ついた生命や身体を癒やす職業の男がしばしば登場する。彼らの多くが、目の前の女を丸ごと崇敬することができず、代償のように己の………[もっと読む]

[掲載]2012年07月08日
[ジャンル]文芸 

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