2012年08月05日の書評一覧

詩文集 哀悼と怒り―桜の国の悲しみ [著]御庄博実・石川逸子

詩文集 哀悼と怒り―桜の国の悲しみ [著]御庄博実・石川逸子

■牛の遺体のささやきを聴け 被爆2日後の1945年8月8日、医学生の御庄博実は山口県の岩国から広島に入った。知人を捜して一日中、市内を歩き、横たわる瀕死(ひんし)の重傷者の名札をめくって歩いた(………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2012年08月05日
[ジャンル]文芸 

バイエルの謎―日本文化になったピアノ教則本 [著]安田寛

バイエルの謎―日本文化になったピアノ教則本 [著]安田寛

■響き合う母子の思い見いだす 評者が幼い頃、ピアノ初学者にはバイエル教則本と決まっていた。長じて子を得、ピアノ教室に通わせたところバイエルは消えていた。90年代「古くさいだけで特に優れているわけ………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2012年08月05日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

いつか、この世界で起こっていたこと [著]黒川創

いつか、この世界で起こっていたこと [著]黒川創

■胸に迫る、生きている時間 「震災文学」という、あたかも一過性であるような呼び名は、本書にふさわしくない。 断章形式で時間と空間を自在に移動し、繊細な手つきで人間たちを描写する六本の短編は、確か………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2012年08月05日
[ジャンル]文芸 

湿地 [著]アーナルデュル・インドリダソン

湿地 [著]アーナルデュル・インドリダソン

■事件で浮かび上がる悲しい過去 アイスランドの首都・レイキャヴィクの一角、ノルデュルミリ(北の湿地)にある集合住宅で老人が殺された。現場に残されたメッセージや、引き出しの奥から発見された古ぼけた………[もっと読む]

[評者]楊逸(作家)
[掲載]2012年08月05日
[ジャンル]文芸 

冥土めぐり [著]鹿島田真希

冥土めぐり [著]鹿島田真希

■静かな充足、透明感ある文章 たいへんたいへん、横暴な親が急増中! 世間はともかく、日本語小説の世界ではそう見える。芥川賞前回受賞作の田中慎弥『共喰(ともぐ)い』は暴力的な性癖で周囲を傷つけまく………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2012年08月05日
[ジャンル]文芸 

有害コミック撲滅!―アメリカを変えた50年代「悪書」狩り [著]デヴィッド・ハジュー

有害コミック撲滅!―アメリカを変えた50年代「悪書」狩り [著]デヴィッド・ハジュー

■文化破壊を恐れヒーローも悪に 1950年代にアメリカン・コミックは撲滅運動に襲われた。この問題を、同時期に発生した「赤狩り」旋風と比較しながら論じたのが、本書のおもしろさである。 この時期アメ………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2012年08月05日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

ロスジェネの逆襲 [著]池井戸潤

ロスジェネの逆襲 [著]池井戸潤

■粘りと不屈の精神、本領発揮 バブル期に銀行マンになった、半沢直樹・金融シリーズの3作目に当たる。今回は、バブルがはじけたあと入社した、ロスジェネ(ロスト・ジェネレーション)と呼ばれる世代の社員………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2012年08月05日
[ジャンル]文芸 

村山知義 劇的尖端 [編]岩本憲児

村山知義 劇的尖端 [編]岩本憲児

■日本のダ・ヴィンチの謎に迫る 東京の世田谷美術館で「すべての僕が沸騰する 村山知義の宇宙」展が開かれている(9月2日まで)。年初からの各地巡回展だが、なぜ、今、村山知義なのだろうか。 1920………[もっと読む]

[評者]出久根達郎(作家)
[掲載]2012年08月05日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

随筆 辞書を育てて [著]水谷静夫

随筆 辞書を育てて [著]水谷静夫

 大正末年の東京・浅草に生まれた著者は『岩波国語辞典』の編者として知られる国語学者だ。幼時の思い出や辞書編集の裏話などをつづった随筆が50編。歴史的仮名遣いで書かれ、言葉の移ろいを見つめる「老書………[もっと読む]

[掲載]2012年08月05日
[ジャンル]文芸 

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