2013年01月20日の書評一覧

カラヴァッジオからの旅 [著]千葉成夫

カラヴァッジオからの旅 [著]千葉成夫

■絵画に肉体で向き合う批評 何か鬼気迫るものを感じる美術批評だった。身体にぐいぐい食い込むような魔力を感ぜずにはおれなかった。絵を前にしていないのに絵の皮膜から発するアウラの洗礼を受けているよう………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2013年01月20日
[ジャンル]歴史 

フランス組曲 [著]イレーヌ・ネミロフスキー

フランス組曲 [著]イレーヌ・ネミロフスキー

■戦時下の人間描く一大絵巻 1940年6月、ナチスドイツはフランスに侵攻する。フランス軍は敗走を重ね、パリをはじめとする北部はドイツ軍に占領される。道から溢(あふ)れ出すほどの避難民の波。パリの………[もっと読む]

[評者]小野正嗣(作家・明治学院大学准教授)
[掲載]2013年01月20日
[ジャンル]文芸 

虫樹音楽集 [著]奥泉光

虫樹音楽集 [著]奥泉光

■カフカ「変身」、ジャズで変奏 カフカの『変身』は、読む人の想像力をかき立てる小説だ。すでにたくさんの文章がこれについて書かれてきたし、作品に触発された絵画も演劇も映画もある。音楽についてはどう………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2013年01月20日
[ジャンル]文芸 

古事記はいかに読まれてきたか [著]斎藤英喜

古事記はいかに読まれてきたか [著]斎藤英喜

■〈神話〉の変貌 『日本書紀』が宮中で講義され、正史としてよく読まれてきたのに対し、『古事記』は原本が伝わらず、少ない写本もほとんど読む人がいなかった。いや、読みたい人がいても、伊勢神宮では神道………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2013年01月20日
[ジャンル]歴史 

路地裏が文化を生む! [著]増淵敏之

路地裏が文化を生む! [著]増淵敏之

■都市の可能性を発見できる場 「拡大するだけが都市の美徳ではない」。そのとおりである。本書はその思想を背景に、拡大しない「路地裏(バックストリート)」から都市を見た。新宿、渋谷、六本木、原宿、下………[もっと読む]

[評者] 田中優子(法政大学教授)
[掲載]2013年01月20日
[ジャンル]政治 

司法よ! おまえにも罪がある [著]新藤宗幸

司法よ! おまえにも罪がある [著]新藤宗幸

■人事交流が投げかける影 原発の安全性をめぐっては1973年に始まった伊方原発(愛媛県)訴訟以来、建設中止などを求める住民らによって、数々の裁判が提起されてきた。しかし、住民側の勝訴は2例しかな………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2013年01月20日
[ジャンル]政治 

火によって [著]ターハル・ベン=ジェッルーン

火によって [著]ターハル・ベン=ジェッルーン

■今を生き、死ぬ者に捧げる物語 モロッコ出身にしてフランス語で書く作家、ターハル・ベン=ジェッルーンは11冊もの日本語訳を持つ、人気のある文学者だ。 夢幻的でエキゾチックなアラブの物語を紡ぎなが………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2013年01月20日
[ジャンル]文芸 

冷血〈上・下〉  [著]高村薫

冷血〈上・下〉  [著]高村薫

■言葉寄せ付けぬ、むきだしの生命 東京の住宅地で、一家惨殺事件が起こる。犯人はネットで知り合った男性2人。あやふやな苛立(いらだ)ちと無根拠な昂揚(こうよう)感の中で殺人を犯す。明確な犯行理由は………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2013年01月20日
[ジャンル]文芸 

塀の上を走れ [著]田原総一朗

塀の上を走れ [著]田原総一朗

 軍国少年→作家志望の若者→交通公社のダメダメ社員→岩波映画の落ちこぼれ撮影助手→東京12チャンネルのディレクター→フリーの書き手→「朝生」と「サンプロ」。印象的なのはテレビディレクターだった3………[もっと読む]

[掲載]2013年01月20日
[ジャンル]政治 

かわいい自分には旅をさせよ [著]浅田次郎

かわいい自分には旅をさせよ [著]浅田次郎

 作家は小説を書くだけが仕事ではない。取材や講演の旅が多い著者の旅先でのエッセーを中心に集めた随筆集。シチリアでは美しいオヤジが多いことに驚き、中国・天津の列車では西太后を思い浮かべる。大人の男………[もっと読む]

[掲載]2013年01月20日
[ジャンル]文芸 

ページトップへ戻る

ブック・アサヒ・コム サイトマップ