2013年05月12日の書評一覧

ユーロ消滅?―ドイツ化するヨーロッパへの警告 [著]ウルリッヒ・ベック [訳]島村賢一

ユーロ消滅?―ドイツ化するヨーロッパへの警告 [著]ウルリッヒ・ベック [訳]島村賢一

■危機への岐路に立つメルケル ユーロ危機を国家債務危機ととらえた経済学者は「資本の理解者」となって貧者に新自由主義を強いると著者は指摘する。債務危機ではなく、欧州危機なのであって「欧州が排外主義………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2013年05月12日
[ジャンル]経済 国際 

ジェンダーと「自由」―理論、リベラリズム、クィア [編著]三浦玲一、早坂静

ジェンダーと「自由」―理論、リベラリズム、クィア [編著]三浦玲一、早坂静

■かくも複雑な性と自由の現在 このところフェミニズムは不人気である。それは皮肉にも、男女平等意識がある程度浸透したことにもよる。一方、当の女性たちはすでに「自由」を掌中にしたのだろうか。この素朴………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2013年05月12日
[ジャンル]社会 

「幸せ」の戦後史 [著]菊地史彦

「幸せ」の戦後史 [著]菊地史彦

■喪失感の中から生きた時代問う 生まれて60年余り、日本は豊かになって来たはずなのだが、私は常に「失い続けている」という思いが消えなかった。それは個人的な事情ではなさそうだ。やはり、そのことに向………[もっと読む]

[評者]田中優子(法政大学教授・近世比較文化)
[掲載]2013年05月12日
[ジャンル]社会 

鉞子―世界を魅了した「武士の娘」の生涯 [著]内田義雄

鉞子―世界を魅了した「武士の娘」の生涯 [著]内田義雄

■隠れた名著の素性、明らかに 司馬遼太郎の長篇(ちょうへん)『峠』は、主人公の河井継之助が上京を願って、長岡藩筆頭家老の稲垣宅に日参する場面から始まる。後年、二人は藩の存亡の機に対立する。 時代………[もっと読む]

[評者]出久根達郎(作家)
[掲載]2013年05月12日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

銀嶺に向かって歌え―クライマー小川登喜男伝 [著]深野稔生

銀嶺に向かって歌え―クライマー小川登喜男伝 [著]深野稔生

■名ルートを拓いた登山家の情念 なぜ人は山に登るのか。これは山に登らない多くの人が首をひねり、山に登る多くの人が回答を避ける、人間の実存に関する難問だ。その答えはありきたりな一片の言葉ではなく、………[もっと読む]

[評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
[掲載]2013年05月12日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

江戸絵画の非常識―近世絵画の定説をくつがえす [著]安村敏信

江戸絵画の非常識―近世絵画の定説をくつがえす [著]安村敏信

■「風神雷神」本当に宗達晩年の作? 一例をあげる。「風神雷神図屏風(びょうぶ)」(建仁寺)の作者といえば誰もが疑うこともなく俵屋宗達に決まっていると言う。これは常識である。本書はこんな常識に対し………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2013年05月12日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

日本における新聞連載子ども漫画の戦前史 [著]徐園

日本における新聞連載子ども漫画の戦前史 [著]徐園

■ヒトコマから読む社会の動態 著者(中国人研究者)は本書の狙いをこの表題を歴史に「刻む」ことと書く。子ども漫画史から日本社会の動態を問い直すとの姿勢だ。 タテ軸(歴史)とヨコ軸(時代)を明確にす………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年05月12日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能 

歌は季につれ [著]三田完

歌は季につれ [著]三田完

■口ずさめば心にほのかな明かり 著者の三田完氏は、作家であり俳人でもある。もともとはテレビの音楽番組を作っていたらしい。阿修羅像なみに多様な顔を持つ男……! よって、このエッセー集では、折々の出………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年05月12日
[ジャンル]文芸 

タマネギのひみつ。―黒柳さんに聞いた徹子さんのこと [著]黒柳徹子、糸井重里

タマネギのひみつ。―黒柳さんに聞いた徹子さんのこと [著]黒柳徹子、糸井重里

 糸井さんが聞き手で黒柳さんから話を引き出した2度にわたる対談が本に。自身の名字も含めて「柳」をずっと意識しないまま俗字で書いていて、「世界ふしぎ発見!」で番組スタッフから、字が読めない、字が間………[もっと読む]

[掲載]2013年05月12日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

千年災禍の海辺学―なぜそれでも人は海で暮らすのか [編]金菱清ほか

千年災禍の海辺学―なぜそれでも人は海で暮らすのか [編]金菱清ほか

 東北学院大生らによる宮城県太平洋岸の現地調査を基にした論考集。例えば、多くの住民が、高さ10メートル超の巨大防潮堤に反対する気仙沼市魚町で聞き取りをしている。報道では「景観が損なわれ、観光業な………[もっと読む]

[掲載]2013年05月12日
[ジャンル]社会 

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