2013年09月15日の書評一覧

血盟団事件 [著]中島岳志

血盟団事件 [著]中島岳志

■独善に傾いた正義、内部から覗き見る 冒頭から一気に引き込まれた。話は五・一五事件で元陸軍軍人の西田税を狙撃した血盟団員・川崎長光へのインタビューから始まる。血盟団事件の関係者が存命していたこと………[もっと読む]

[評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
[掲載]2013年09月15日
[ジャンル]歴史 

安部公房とわたし [著]山口果林

安部公房とわたし [著]山口果林

■覚悟感じる切実な自己回復の書 まず驚かされるのは、カバーの4枚の写真の著者の表情だ。やさしく柔らかでさりげない。そこにどれほど親密な時間が共有されていたかが手にとるようにわかる。同時にこのとき………[もっと読む]

[評者]福岡伸一(青山学院大学教授・生物学)
[掲載]2013年09月15日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

日本の「ゲイ」とエイズ―コミュニティ・国家・アイデンティティ [著]新ケ江章友

日本の「ゲイ」とエイズ―コミュニティ・国家・アイデンティティ [著]新ケ江章友

■愛こそが、最大のリスク?! 1981年、朝日新聞に「ホモ愛好者に凶報」という記事が載る。エイズに関する日本初報道だった。評者は当時14歳。以来、恐怖と思春期の好奇心に駆られ、記事を読み漁(あさ………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2013年09月15日
[ジャンル]社会 

流動化する民主主義―先進8カ国におけるソーシャル・キャピタル [編著]ロバート・D・パットナム

流動化する民主主義―先進8カ国におけるソーシャル・キャピタル [編著]ロバート・D・パットナム

■重要な地域社会の人間関係 絆やつながりの大切さ。東日本大震災以降のひと頃、これが盛んに強調されたのは記憶に新しい。震災より少し前には、孤独死や無縁死が社会問題として大きく取り上げられた。背景に………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2013年09月15日
[ジャンル]政治 社会 

GHQの検閲・諜報・宣伝工作 [著]山本武利

GHQの検閲・諜報・宣伝工作 [著]山本武利

■見えない形の巧みな言論弾圧 GHQ(連合国軍総司令部)は、日本占領終結後にプレス政策をどのように進めたかの報告書をまとめた。そのタイトルが、「プレスの自由」というのだが、著者によればマッカーサ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年09月15日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 

死後に生きる者たち―〈オーストリアの終焉〉前後のウィーン展望 [著]マッシモ・カッチャーリ

死後に生きる者たち―〈オーストリアの終焉〉前後のウィーン展望 [著]マッシモ・カッチャーリ

■めくるめく思弁の「連作歌曲」 著者は、ネグリ、アガンベン等と並ぶ現代イタリアを代表する思想家であり、大作オペラ「プロメテオ」など作曲家ルイジ・ノーノ(故人)との共同作業でも知られ、更にはイタリ………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2013年09月15日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

原風景のなかへ [著]安野光雅

原風景のなかへ [著]安野光雅

■魔法が隠されているよう 安野光雅が描くと、花も森も写実的なようでいて、なぜかだれの絵とも違う、淡く、澄んだ色調になる。独特の安野ワールドになるのだ。それは水彩やパステルの独特のタッチのせいだと………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年09月15日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

江戸創業金魚卸問屋の金魚のはなし [著]吉田智子

江戸創業金魚卸問屋の金魚のはなし [著]吉田智子

■戦時中は爆弾よけに飼われた 大抵の人が一度は飼った覚えがあるはずだが、その結末は記憶に無い。ふしぎな「ペット」である。はかない生き物だと思っていたら、寿命は平均15年くらいで、最長寿45年の記………[もっと読む]

[評者]出久根達郎(作家)
[掲載]2013年09月15日
[ジャンル]文芸 科学・生物 

すなまわり [著]鶴川健吉

すなまわり [著]鶴川健吉

 著者は大相撲の元行司。表題作の主人公は小さい頃から相撲好きで、小さな新聞記事も切り抜き保存するほどだが、体格的に力士はあきらめ、行司として入門する。なるほど、土俵上には2人の力士と行司の3人し………[もっと読む]

[掲載]2013年09月15日
[ジャンル]文芸 

恋歌 [著]朝井まかて

恋歌 [著]朝井まかて

 気鋭の時代小説作家が、樋口一葉の師として知られる歌人、中島歌子を描いた。幕末から明治にかけて、過酷な運命の下でひたむきに生きる女たちの重厚な物語だ。 明治後期、歌子の部屋で、教え子の三宅花圃(………[もっと読む]

[掲載]2013年09月15日
[ジャンル]文芸 

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