2014年05月18日の書評一覧

幻影の明治―名もなき人びとの肖像 [著]渡辺京二

幻影の明治―名もなき人びとの肖像 [著]渡辺京二

 実在の人物と虚構の人物が絶妙に絡み合う山田風太郎の「明治もの」はなぜ面白いか。「筋立て上無用の人物がひょっこり顔を出す」などいくつか挙げた上で、著者は風太郎の「カメラのロー・アングルぶり」を指………[もっと読む]

[掲載]2014年05月18日
[ジャンル]歴史 

白夜の忌―三浦哲郎と私 [著]竹岡準之助

白夜の忌―三浦哲郎と私 [著]竹岡準之助

 私(わたくし)小説をきわめた作家三浦哲郎(てつお)が逝って4年。大学で一緒に同人誌「非情」を創刊した著者は、半世紀に及ぶ交流を哀切な文章でつづる。三浦によって文学への目を開かれたといい、畏友(………[もっと読む]

[掲載]2014年05月18日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

九月、東京の路上で [著]加藤直樹 / ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件 [著]中村一成

九月、東京の路上で [著]加藤直樹 / ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件 [著]中村一成

■差別への「慣れ」、暴力生む下地に 関東大震災の際、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」といった流言が拡散し、多くの朝鮮人、および朝鮮人と間違われるなどした日本人や中国人らが虐殺された。1923年の出来………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年05月18日
[ジャンル]歴史 政治 

JR上野駅公園口 [著]柳美里

JR上野駅公園口 [著]柳美里

 ■排除される側も巻き込む天皇制 その男の人生に、天皇や皇后は大きな影を落としていた。そもそも生まれたのが現天皇と同じ昭和8年。妻の名は貞明皇后の名と同じ漢字の節子。息子が生まれた日は、現皇太子………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2014年05月18日
[ジャンル]文芸 

日本を再発明する―時間、空間、ネーション [著]テッサ・モーリス=スズキ

日本を再発明する―時間、空間、ネーション [著]テッサ・モーリス=スズキ

■虚をつく「発明」、明治期の国家 すぐれた外国人研究者による日本研究には、ひとことで、鮮やかに本質をつき、同時に、日本人の虚をつくものがある。この場合、それがすでにタイトルだったので、さらに衝撃………[もっと読む]

[評者]赤坂真理(作家)
[掲載]2014年05月18日
[ジャンル]政治 社会 

学生との対話 [講義]小林秀雄 [編]国民文化研究会・新潮社

学生との対話 [講義]小林秀雄 [編]国民文化研究会・新潮社

■臨場感と熱気あふれる話し言葉 生前、小林秀雄は口話の録音を許可しなかった。講演原稿も推敲(すいこう)を重ね、書き言葉へと変換してから公表した。それゆえ、本書は明らかに小林の意図に反した作品だろ………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2014年05月18日
[ジャンル]人文 

身の丈の経済論―ガンディー思想とその系譜 [著]石井一也

身の丈の経済論―ガンディー思想とその系譜 [著]石井一也

■21世紀を展望する思想的源泉 本書は、インド独立の父ガンディーによる経済思想の解明を通じて現代文明の再考を迫る、問題提起の書である。 ガンディーの経済思想は、近代化、工業化への根底的な批判と特………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年05月18日
[ジャンル]経済 

庭師が語るヴェルサイユ [著]アラン・バラトン

庭師が語るヴェルサイユ [著]アラン・バラトン

■壮大だがやわらかくて人間的 正直いって、大きすぎ、まっすぐすぎて退屈な庭だなあと感じていた。そんな「フランス庭園の最高峰」ヴェルサイユ宮殿が、全く違った、やわらかくて人間的なものに見えてきたし………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2014年05月18日
[ジャンル]歴史 

尼のような子 [著]少年アヤ

尼のような子 [著]少年アヤ

■残酷な客観視に光る美しい隠喩 ブログで人気を博した著者の初単行本。身体は男であるけれど、自我は男でもなく女でもなく、可愛くて綺麗(きれい)なものが大好きなのに、自分の容姿に自信がない。性体験も………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2014年05月18日
[ジャンル]文芸 

ロマ 生きている炎―少数民族の暮らしと言語 [著]ロナルド・リー

ロマ 生きている炎―少数民族の暮らしと言語 [著]ロナルド・リー

■迫害を受け、生身で社会と格闘 「現在、日本などごく少数の国を除いて、ロマは世界中の国々に実在する。われわれの音楽や文化も理解されるようになった」 と著者はこの日本語版への「はしがき」で書く。今………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年05月18日
[ジャンル]文芸 

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