2015年04月05日の書評一覧

後美術論 [著]椹木野衣

後美術論 [著]椹木野衣

■音楽との関係解読、ジャンルの解体へ 本書の第一印象は、20世紀のポピュラー音楽を美術的な文脈から解読するものに見えるだろう。例えば、第1章「音楽と美術の結婚」では、二つの半身が求め合うように夫………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年04月05日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

火花 [著]又吉直樹

火花 [著]又吉直樹

■苦しむ漫才師が苦悩を相対化 これは、若いミュージシャンの話であってもまったく違和感がない。美術家でもいい。小劇場の俳優でもいい。 それでもなお、漫才師の話でなければならなかったのは、そうでなけ………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年04月05日
[ジャンル]文芸 

宰相A [著]田中慎弥

宰相A [著]田中慎弥

■制度と図式に対抗する小説 田中慎弥の小説『宰相A』は、コッポラ監督の映画「ゴッドファーザー」やカフカの小説「城」、三島由紀夫にも言及しながら、人間を取り巻く制度とその図式に、果敢に対抗する。制………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2015年04月05日
[ジャンル]文芸 

元気で大きいアメリカの赤ちゃん [著]ジュディ・バドニッツ

元気で大きいアメリカの赤ちゃん [著]ジュディ・バドニッツ

■現実をヒントに現実を超える アメリカの女性作家ジュディ・バドニッツは奇妙な作品を書く人だ。短編集では2冊目の邦訳となる本書も、現実ではありえない出来事がモチーフとなっている。「わたしたちの来た………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年04月05日
[ジャンル]文芸 

ぼくが映画ファンだった頃 [著]和田誠

ぼくが映画ファンだった頃 [著]和田誠

■映画の快楽伝える記憶の蓄積 どこの町にも映画館があった頃、映画というものは単なる娯楽を超え、20世紀文化の華であった。劇場まで足を運んで見るという行為が、映画産業という枠組みにとっては必須だっ………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2015年04月05日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

遊廓のストライキ—女性たちの二十世紀・序説 [著]山家悠平

遊廓のストライキ—女性たちの二十世紀・序説 [著]山家悠平

■労働者としての娼妓の姿 1920年代から30年代初め頃、日本各地の遊廓(ゆうかく)で、娼妓(しょうぎ)の逃走やストライキが頻繁に起きた。彼女たちはなにを求め、いかに、どんな気持ちで闘ったのだろ………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2015年04月05日
[ジャンル]歴史 

生活合理化と家庭の近代—全国友の会による「カイゼン」と『婦人之友』 [著]小関孝子

生活合理化と家庭の近代—全国友の会による「カイゼン」と『婦人之友』 [著]小関孝子

■家庭が奉仕すべき「公共」とは 本書が議論の対象とする「全国友の会」は雑誌「婦人之友」の読者を中心に1930年に結成された歴史ある女性組織だ。だが創設者の羽仁もと子が信仰の有無や理念の共有にこだ………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年04月05日
[ジャンル]社会 

病を引き受けられない人々のケア [著]石井均

病を引き受けられない人々のケア [著]石井均

 糖尿病は血液中のブドウ糖濃度が高くなる病気だが、ほとんどはすぐに症状が出ない。そのため、患者から多くきかれるのは「私は病気ですか」。病を自分のものとして引き受けるには時間がかかる、という。 糖………[もっと読む]

[掲載]2015年04月05日
[ジャンル]医学・福祉 

ページトップへ戻る

ブック・アサヒ・コム サイトマップ