2015年05月31日の書評一覧

忘れられた巨人 [著]カズオ・イシグロ

忘れられた巨人 [著]カズオ・イシグロ

■不穏な世を舞台に、記憶とは何か問う ストイシズムか、あまのじゃくか、挑戦好きか、たぶんそのすべてだろうが、カズオ・イシグロは新作ごとに異なるスタイルで読者を驚かせてきた。長編としては十年ぶりの………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年05月31日
[ジャンル]文芸 

ヘイト・スピーチという危害 [著]ジェレミー・ウォルドロン

ヘイト・スピーチという危害 [著]ジェレミー・ウォルドロン

■抑圧にならぬ規制は可能か 特定の人種・民族・宗教集団を差別し排撃するヘイト・スピーチは、近年、日本社会でも見られ、問題となっている。ヘイト・スピーチ規制はカナダ、デンマーク、ドイツ、ニュージー………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2015年05月31日
[ジャンル]政治 社会 

人びとはなぜ満州へ渡ったのか―長野県の社会運動と移民 [著]小林信介

人びとはなぜ満州へ渡ったのか―長野県の社会運動と移民 [著]小林信介

■「貧しさゆえに」の移民像を覆す 関東軍の武力を背景に日本が中国東北部で建国を宣言した「満州国」。版図内に一時は百万人を超える日本人が暮らしていた。本書はその約三分の一を占める開拓団員、青少年義………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年05月31日
[ジャンル]歴史 

幻燈スライドの博物誌―プロジェクション・メディアの考古学 [編]早稲田大学坪内博士記念演劇博物館

幻燈スライドの博物誌―プロジェクション・メディアの考古学 [編]早稲田大学坪内博士記念演劇博物館

■見ているだけで楽しい怪しさ 映画館のスクリーンや、家庭用の液晶モニターと比べ、「幻燈(げんとう)」という言葉を目にして感じるのは、また異なった映像メディアについて語られる印象だ。といっても本書………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年05月31日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

シフト&ショック―次なる金融危機をいかに防ぐか [著]マーティン・ウルフ

シフト&ショック―次なる金融危機をいかに防ぐか [著]マーティン・ウルフ

■不可避の危機、その根源を探る フィナンシャル・タイムズ紙の論説主幹を務める第一級の経済ジャーナリストによる、2007〜08年に発生した世界的な金融・経済危機の徹底分析と将来展望の書だ。 冒頭で………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年05月31日
[ジャンル]経済 

ナチスと精神分析官 [著]ジャック・エル=ハイ

ナチスと精神分析官 [著]ジャック・エル=ハイ

■なぜ悪を為すのか、重い問い 1945年、ニュルンベルク裁判にかけられる直前のナチス高官たちを、刑務所内で診察した精神科医がいた。アメリカ人のダグラス・マクグラシャン・ケリーだ。本書は、ケリーの………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年05月31日
[ジャンル]文芸 

広告を着た野球選手―史上最弱ライオン軍の最強宣伝作戦 [著]山際康之

広告を着た野球選手―史上最弱ライオン軍の最強宣伝作戦 [著]山際康之

■知恵しぼって野球史を切り拓く プロ野球はまずはプレイヤーのものであり、ついでファンのものである。野球が好きなんだか商売に熱心なんだか分からぬ「えらいさん」(特定の個人をイメージしているわけでは………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年05月31日
[ジャンル]

辰野金吾―美術は建築に応用されざるべからず [著]河上眞理・清水重敦

辰野金吾―美術は建築に応用されざるべからず [著]河上眞理・清水重敦

■新資料が明かす建築×アート 東京駅を設計した辰野金吾は、日本で西洋式の建築教育を受けた一期生だった。本書は、『滞欧野帳』などの新資料を活用し、新しい辰野像を提示する。お雇い外国人の教師コンドル………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年05月31日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

人間のしわざ [著]青来有一

人間のしわざ [著]青来有一

 男は世界の紛争地を歩き、「人間のしわざ」のむごさを写真に収め続けてきた。その脳裏に、郷里の長崎で目にした教皇ヨハネ・パウロ二世の姿が繰り返し現れる。 直前に訪れた広島で「戦争は人間のしわざです………[もっと読む]

[掲載]2015年05月31日
[ジャンル]文芸 

森は知っている [著]吉田修一

森は知っている [著]吉田修一

 産業スパイ鷹野(たかの)一彦を主人公に、命がけの情報戦が繰り広げられた『太陽は動かない』の続編にして前日譚(たん)。南の島の緑の森がつくり出す濃厚な光と闇が少年を育む、切ない青春小説だ。 舞台………[もっと読む]

[掲載]2015年05月31日
[ジャンル]文芸 

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