2015年12月20日の書評一覧

天国でまた会おう [著]ピエール・ルメートル

天国でまた会おう [著]ピエール・ルメートル

■称えられる戦死者、捨てられる帰還兵 日本で爆発的な人気を博した海外ミステリーの作者が、初めて手がけた文芸作品。フランスで最も権威ある文学賞のゴンクール賞に選ばれた。期待を裏切らない、読者を魅了………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]歴史 文芸 

震災復興の政治経済学―津波被災と原発危機の分離と交錯 [著]齊藤誠

震災復興の政治経済学―津波被災と原発危機の分離と交錯 [著]齊藤誠

■費用負担のあり方、鋭く問う 東日本大震災の復興政策の枠組みを根本的に問い直す、優れた著作がついに現れた。高名なマクロ経済学者である著者が、現実と格闘して真実を掴(つか)み出そうとするその姿は感………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]経済 社会 

イケアとスウェーデン―福祉国家イメージの文化史 [著]サーラ・クリストッフェション

イケアとスウェーデン―福祉国家イメージの文化史 [著]サーラ・クリストッフェション

■共感と消費を呼ぶ「物語」の力 家具や雑貨を販売する巨大なイケアの店舗に足を踏み入れると、印象的なディスプレーとカタログ、開放された倉庫、簡単な組み立て商品など、独特の雰囲気にのまれ、つい思って………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]経済 社会 

誰が「橋下徹」をつくったか―大阪都構想とメディアの迷走 [著]松本創

誰が「橋下徹」をつくったか―大阪都構想とメディアの迷走 [著]松本創

■「言葉」を乗っ取られた社会 「彼が政治家になった7年半で、ずいぶん荒っぽい言葉が社会に蔓延(まんえん)するようになった。それまではネットの中にとどまっていた攻撃的で排他的、汚い言葉遣いで誰かを………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]政治 社会 

香港パク [著]李承雨

香港パク [著]李承雨

■見えないもの暴く、精神の深層 韓国の作家・李承雨の小説は、たたみかけるように重なる叙述がやがて未知の場を拓(ひら)いてみせるところに、無類の魅力をもつ。そこにある言葉は、見えないものを暴こうと………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]文芸 社会 

証言で綴る日本のジャズ [著]小川隆夫

証言で綴る日本のジャズ [著]小川隆夫

■質問が引き出す「時代の空気」 ジャズについてそれほど詳しくなくても、ミュージシャンや評論家らの証言を読むことで、浮き彫りになる時代の空気を感じる。ジャズだけではない。この国のポピュラーミュージ………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能 

お菓子の図書館―ドーナツの歴史物語 [著]ヘザー・デランシー・ハンウィック

お菓子の図書館―ドーナツの歴史物語 [著]ヘザー・デランシー・ハンウィック

■愛した国や社会を丹念に追う ドーナツはむろんご存じだろうが、それを定義すると? これが実にたいへん。「ドーナツとは、卵を加えることもある、(100字略)内側はしっとりふんわり、ケーキのような食………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]歴史 

中国と日本―批判の刃を己に [著]張承志

中国と日本―批判の刃を己に [著]張承志

■熱狂的な民族主義は「毒薬」 中国語圏で広く読まれている日本人論。著者は北京に住む著名な作家で、かつては日本に滞在し、研究生活も体験している。 日本への関心の深さとその分析が、正鵠(せいこく)を………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]社会 

13歳のホロコースト [著]エヴァ・スローニム

13歳のホロコースト [著]エヴァ・スローニム

 「コスモポリタン」としてスロバキアで暮らしていた裕福なユダヤ人家族の生活は、ナチス・ドイツの襲来で一変する。13歳の時、妹と共にアウシュビッツへ送られた長女が約70年後に出版した自伝だ。 強制………[もっと読む]

[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 

名前も呼べない [著]伊藤朱里

名前も呼べない [著]伊藤朱里

 恋愛や仕事、家族関係にもがき苦しみながらも誠実に向き合う主人公の姿が胸に迫る。第31回太宰治賞受賞作。 25歳の恵那は、元職場の女子会で不倫相手が娘を授かったと知って動揺する。「恋人」との日々………[もっと読む]

[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]文芸 

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