2016年07月24日の書評一覧

伯爵夫人 [著]蓮實重彦

伯爵夫人 [著]蓮實重彦

■官能の奥に戦争へのまなざし 東大元総長という肩書。三島賞の受賞会見での不機嫌な振る舞い。そんな外形的な情報に惑わされてはなりませぬ。 本書は往年の文学ファンを裏切らない華麗にして淫靡(いんび)………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2016年07月24日
[ジャンル]文芸 

イエスの幼子時代 [著]J・M・クッツェー

イエスの幼子時代 [著]J・M・クッツェー

■善意だけの静かな国、その恐怖 世界の酷薄さと暴力性を最も知悉(ちしつ)している作家クッツェーの、驚異的な新作。あまりに面白すぎて、作品世界から戻れずにいる。 いわゆる近未来もの。ノビージャとい………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年07月24日
[ジャンル]文芸 

未確認動物UMAを科学する [著]D・ロクストン、D・R・プロセロ

未確認動物UMAを科学する [著]D・ロクストン、D・R・プロセロ

■“それ”を見させるものは何か? 雪男。ネッシー。一度でいいから見てみたい。考えただけでワクワクしてくる。だが残念なことに、どちらもこの世には存在しない。目撃談はたくさんあるが、信頼できる証拠は………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2016年07月24日
[ジャンル]人文 

三島由紀夫 幻の皇居突入計画 [著]鈴木宏三

三島由紀夫 幻の皇居突入計画 [著]鈴木宏三

■理想としての天皇を守るとは 1960年代後半は、学生運動が高揚した時代だった。68年10月21日の国際反戦デーで騒乱の巷(ちまた)と化した東京を見た三島由紀夫は、その1年後に同様の光景が再び現………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年07月24日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

蔡英文 新時代の台湾へ [著]蔡英文

蔡英文 新時代の台湾へ [著]蔡英文

■中小企業群が担う強靱な経済 著者は、台湾総統選で国民党候補に圧勝し、本年5月に台湾初の女性総統に就任した。いま、世界でもっとも注目される政治家の1人だ。彼女は、前回の総統選(2012年)に敗北………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年07月24日
[ジャンル]政治 社会 ノンフィクション・評伝 

リトル・ボーイ [著]マリーナ・ペレサグア

リトル・ボーイ [著]マリーナ・ペレサグア

■遠い被爆体験、新世代が描く 七十年経ち、反省の時代は終わった。そんなジェスチャーが目につくいま、先の大戦はいかに語られるのか。ことばの姿勢が新たに問われる現状の文脈は、やむをえずグローバルだ。………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年07月24日
[ジャンル]文芸 

黄昏の調べ―現代音楽の行方 [著]大久保賢

黄昏の調べ―現代音楽の行方 [著]大久保賢

 新しさを求めて、クラシックから進化した現代音楽の歴史をコンパクトにまとめている。20世紀初頭の調性からの離脱や民俗音楽の採取に始まり、様々な技法や響きを開発した戦後の黄金期、70年代以降のポス………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年07月24日
[ジャンル]文芸 

愉しき夜―ヨーロッパ最古の昔話集 [著]ストラパローラ

愉しき夜―ヨーロッパ最古の昔話集 [著]ストラパローラ

 ヨーロッパの昔話といえばペローやグリムが思い浮かぶ。それらの成立に重要な影響を与えたのが十六世紀半ばにヴェネツィアで出版された『愉(たの)しき夜』だ。作者ストラパローラは、民間伝承の魅力と面白………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年07月24日
[ジャンル]文芸 

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