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プロフィール公式斎藤環 (精神科医)
1961年岩手県生まれ。精神科医。著書に『社会的ひきこもり―終わらない思春期』『戦闘美少女の精神分析』『家族の痕跡―いちばん最後に残るもの』『母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか』『「文学」の精神分析』『キャラクター精神分析』など。

斎藤環(精神科医)の書評

日本の精神医療史―明治から昭和初期まで [著]金川英雄

日本の精神医療史―明治から昭和初期まで [著]金川英雄

■隔離されてきた精神病者 本書は、精神医学史に関する類書の中でも飛び抜けてユニークだ。扱う時代は明治から昭和初期とごく短く、官報などからの引用が多い文章はいささか読みづらい。しかし斬新すぎるその………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2012年03月25日
[ジャンル]歴史 

都市と都市 [著]チャイナ・ミエヴィル

都市と都市 [著]チャイナ・ミエヴィル

■「認識の壁」生む奇妙な平行世界 SFにおいて、この世界とぴったり重なるようにもう一つの平行世界が存在するという「多重世界」設定は定番中の定番だ。しかし、こんな奇妙な平行世界モノは読んだことがな………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2012年03月18日
[ジャンル]文芸 

3・11 複合被災/震災と原発―国家の過ち [著]外岡秀俊

3・11 複合被災/震災と原発―国家の過ち [著]外岡秀俊

■この一年を忘れずにおくために 「あの日」から今日で、ちょうど一年。 時代を画する大文字の日付「3・11」を再び迎えて、テレビも雑誌も一斉に震災特集を組んでいる。しかしあまりの情報過多で、被災の………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2012年03月11日
[ジャンル]人文 社会 新書 

あの川のほとりで〈上・下〉 [著]ジョン・アーヴィング

あの川のほとりで〈上・下〉 [著]ジョン・アーヴィング

■半世紀の逃避行、物語の希望 アーヴィング待望の新作は、ニューハンプシャー州の山の奥、ツイステッド・リヴァーと呼ばれる川を舞台に幕を開ける。丸太流しを手伝っていた少年が川でおぼれて死ぬ。それが予………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2012年03月04日
[ジャンル]文芸 

ポルノグラファー [著]ジョン・マクガハン

ポルノグラファー [著]ジョン・マクガハン

■ねじれたモラルからの解放と成長 “僕”はこれといって取りえのない、30歳のポルノ小説家。アイルランドの首都ダブリンに住んでいる。早くに両親を亡くし、伯父と伯母に育てられた。気丈な伯母は癌(がん………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2012年02月26日
[ジャンル]文芸 

コラテラル・ダメージ グローバル時代の巻き添え被害 [著]ジグムント・バウマン

コラテラル・ダメージ グローバル時代の巻き添え被害 [著]ジグムント・バウマン

■恐怖で維持される権力基盤 「コラテラル・ダメージ」とは、もともとは軍事用語だ。特定の軍事行動がもたらす、予期せぬ巻き添え被害を意味する。社会学的には、たとえば「アンダークラス(最底辺層)」の人………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2012年02月19日
[ジャンル]社会 国際 

偶然完全―勝新太郎伝 [著]田崎健太

偶然完全―勝新太郎伝 [著]田崎健太

■存在そのものが作品のような男 昭和の名優・勝新太郎の評伝である。表紙写真の眼力(めぢから)も凄(すご)いが、タイトルに魅了される。「偶然完全」とは勝新太郎による造語だ。偶然の出会いから素晴らし………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2012年02月05日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

さわり [著]佐宮圭

さわり [著]佐宮圭

■抑圧から生まれた天才琵琶師 1967年11月9日、ニューヨーク・フィルハーモニック創立125周年記念公演。若き小沢征爾が指揮する武満徹作曲『ノヴェンバー・ステップス』の舞台には、尺八奏者の横山………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2012年01月29日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

恋する原発 [著]高橋源一郎

恋する原発 [著]高橋源一郎

■正しさへの強迫観念、解毒するエロスの力 本書が文芸誌に一挙掲載された時、あまりのスピードに驚かされた。「あの日」から半年も経たずに震災をテーマとした小説が書かれるとは! 作家のインタビューを読………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2012年01月22日
[ジャンル]文芸 

吸血鬼と精神分析 [著]笠井潔

吸血鬼と精神分析 [著]笠井潔

■戦後思想を問う本格ミステリ バスティーユにある要塞(ようさい)のようなアパルトマンで、ルーマニアからの亡命者が惨殺される。床に残された“DRAC”の血文字。本格ミステリにふさわしい導入部からは………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2012年01月08日
[ジャンル]文芸 

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