写真:柄谷行人さん

プロフィール公式柄谷行人 (哲学者)
1941年兵庫県生まれ。著書に『漱石詩論』(群像新人文学賞)『マルクスその可能性の中心』(亀井勝一郎賞)『坂口安吾と中上健次』(伊藤整文学賞)『日本近代文学の起源』『隠喩としての建築』『トランスクリティーク』『ネーションと美学』『歴史と反復』『世界史の構造』など。

柄谷行人(哲学者)の書評

福沢諭吉の朝鮮―日朝清関係のなかの「脱亜」 [著]月脚達彦

福沢諭吉の朝鮮―日朝清関係のなかの「脱亜」 [著]月脚達彦

■「義侠心」から揺れ動いた脱亜論 福沢諭吉は「脱亜論」(1885年)で、「我(わ)れは心に於(おい)て亜細亜(アジア)東方の悪友を謝絶するものなり」と書いた。それまで福沢は、朝鮮の改革を目指し、………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2015年11月29日
[ジャンル]歴史 

日本の精神医学この五〇年 [著]松本雅彦

日本の精神医学この五〇年 [著]松本雅彦

■米の診断基準導入、病名も概念も変化 本書は日本の精神医学の50年を個人的な臨床経験をもとにふりかえるものである。著者が精神医学に向かったのは、文学にかぶれていたからだといっている。しかし、これ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2015年11月01日
[ジャンル]医学・福祉 

戦後日本の宗教史―天皇制・祖先崇拝・新宗教 [著]島田裕巳

戦後日本の宗教史―天皇制・祖先崇拝・新宗教 [著]島田裕巳

■高度成長で変化、オウム事件の意味 本書は「戦後日本の宗教史」という題であるが、むしろ、戦後日本の社会史を、宗教、特に新宗教の歴史から見るものだといってよい。時代でいえば、つぎの二つに区分される………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]人文 

現代アジアの宗教—社会主義を経た地域を読む [編]藤本透子

現代アジアの宗教—社会主義を経た地域を読む [編]藤本透子

■伝統の切断、力関係の逆転 本書は、「社会主義を経たアジア地域の宗教」に関する、地域横断的な共同研究である。この地域の宗教は、イスラム、ボン教、上座仏教、シャーマニズムなど、様々であり、共通する………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2015年07月19日
[ジャンル]社会 

世論調査とは何だろうか [著]岩本裕

世論調査とは何だろうか [著]岩本裕

■戦後GHQが導入、質問の仕方で違い 本書は、世論調査の起源から、現在にいたるまでの歴史を示すとともに、今後の可能性を見ようとするものだ。古来どんな国家体制もそれなりに「民意」にもとづいている。………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2015年07月05日
[ジャンル]社会 

江戸日本の転換点―水田の激増は何をもたらしたか [著] 武井弘一

江戸日本の転換点―水田の激増は何をもたらしたか [著] 武井弘一

■列島改造!! 成長の限界に直面 明治以後、江戸時代の社会は、概して否定的に見られてきた。それが参照すべきものとして見られるようになったのは、むしろ近年である。それは、戦後日本で、「日本列島改造………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2015年05月24日
[ジャンル]歴史 経済 科学・生物 

紙の砦—自衛隊文学論 [著]川村湊

紙の砦—自衛隊文学論 [著]川村湊

■文学でこそ表せる「戦力でない軍隊」 本書は、自衛隊を題材にした小説や映画、つまり「自衛隊文学」の読解を通して、自衛隊を考察するものである。もちろん、本書には自衛隊に関する政治的・法的な議論があ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2015年03月08日
[ジャンル]人文 社会 

社会主義―その成長と帰結 [著]ウィリアム・モリス、E・B・バックス

社会主義―その成長と帰結 [著]ウィリアム・モリス、E・B・バックス

■ロシア革命後、黙殺された思想 ウィリアム・モリスは現在の日本では、特に室内装飾のデザインで知られている。私は大阪のデパートで展示を見たことがある。彼はまた、「ユートピアだより」を書いた、空想的………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2015年02月22日
[ジャンル]政治 

哲学を回避するアメリカ知識人—プラグマティズムの系譜 [著]コーネル・ウェスト

哲学を回避するアメリカ知識人—プラグマティズムの系譜 [著]コーネル・ウェスト

■エマソンを源流に創造的民主主義へ 著者ウェストは、ハーバード大学、プリンストン大学などで哲学・文学を教え、教会牧師であるとともに、政治的活動家であり、ラップも行う、黒人の「有機的知識人」である………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2014年11月16日
[ジャンル]社会 

琉球独立論―琉球民族のマニフェスト [著]松島泰勝

琉球独立論―琉球民族のマニフェスト [著]松島泰勝

■緊張の東アジアへ、今こそ普遍的意義 本書は「琉球独立」を提唱するものである。たとえば、スコットランドがイギリスからの独立を求めて住民投票を行ったことに驚いた日本人が多かっただろう。なぜスコット………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2014年09月21日
[ジャンル]政治 社会 

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