写真:柄谷行人さん

プロフィール公式柄谷行人 (哲学者)
1941年兵庫県生まれ。著書に『漱石詩論』(群像新人文学賞)『マルクスその可能性の中心』(亀井勝一郎賞)『坂口安吾と中上健次』(伊藤整文学賞)『日本近代文学の起源』『隠喩としての建築』『トランスクリティーク』『ネーションと美学』『歴史と反復』『世界史の構造』など。

柄谷行人(哲学者)の書評

カフカらしくないカフカ [著]明星聖子

カフカらしくないカフカ [著]明星聖子

■「裏切り」でなく「暗黙の契約」 カフカは友人マックス・ブロートに、遺稿は「のこらず、読まずに焼いてくれ」というメモを残したが、友人はあえてそれを出版した。その結果、カフカは20世紀を代表する作………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2014年08月24日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝 

民主政治はなぜ「大統領制化」するのか―現代民主主義国家の比較研究 [著]T・ポグントケ [編]P・ウェブ

民主政治はなぜ「大統領制化」するのか―現代民主主義国家の比較研究 [著]T・ポグントケ [編]P・ウェブ

■政党よりリーダー、個人的人気に傾く 本書の編著者らは、現行の議会制民主主義では「大統領制化」という現象が生じると主張する。簡単にいうと、それは、行政府の長(首相ないし大統領)が、議会(立法府)………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2014年06月29日
[ジャンル]政治 

いま読むペロー「昔話」 [訳・解説]工藤庸子

いま読むペロー「昔話」 [訳・解説]工藤庸子

■グリムと異なり大人に向けて グリムの童話「赤頭巾」では、少女がお婆(ばあ)さんに化けた狼(おおかみ)に食われたあと、猟師が狼を撃って腹から少女を助け出すことになっている。しかし、ペローの昔話で………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2014年01月12日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

ゾミア 脱国家の世界史 [著]ジェームズ・C・スコット

ゾミア 脱国家の世界史 [著]ジェームズ・C・スコット

■支配逃れ「遊動」、山地民の「歴史」 表題の「ゾミア」とは、東南アジア大陸部(ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、ミャンマー)および中国南部の丘陵地帯を指す新名称である。そこには、まだ国民国家に………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2013年11月24日
[ジャンル]社会 国際 

忘却のしかた、記憶のしかた―日本、アメリカ、戦争 [著]ジョン・W・ダワー

忘却のしかた、記憶のしかた―日本、アメリカ、戦争 [著]ジョン・W・ダワー

■日本学者として日、米、世界見直す 本書は、著者の主要な仕事のエッセンスを、自身による解題を付して、年代順に配列したものである。「ダワー入門」と呼んでもよい本だ。内容的にいえば、マッカーシズムの………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2013年09月29日
[ジャンル]歴史 社会 国際 

褐色の世界史―第三世界とはなにか [著]ヴィジャイ・プラシャド

褐色の世界史―第三世界とはなにか [著]ヴィジャイ・プラシャド

■プロジェクトの出現と崩壊追う 「第三世界」という言葉は今も使われるが、ほとんど途上国や経済的後進国という意味でしかない。本書の序文冒頭に、次のことばがある。《第三世界は場所ではない。プロジェク………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2013年06月02日
[ジャンル]歴史 

妖怪学の祖 井上圓了 [著]菊地章太

妖怪学の祖 井上圓了 [著]菊地章太

■妖怪で哲学を説いた啓蒙主義者 近年、井上圓了といえば、妖怪の研究者で、漫画家水木しげるの大先輩のような人だと考えられている。が、彼は明治初期、井上哲次郎と並ぶ哲学者であった。そして、彼が「妖怪………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2013年03月10日
[ジャンル]人文 

マックス・ウェーバーの日本 [著]ヴォルフガング・シュヴェントカー

マックス・ウェーバーの日本 [著]ヴォルフガング・シュヴェントカー

■ドイツ以上になぜ読まれたのか 本書は、日本のウェーバー研究の内容を、大正時代から現在にいたるまで詳細に検討するものである。実は、ウェーバーは日本で、ドイツで以上によく読まれてきた。にもかかわら………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2013年02月24日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 

民主主義のあとに生き残るものは [著]アルンダティ・ロイ

民主主義のあとに生き残るものは [著]アルンダティ・ロイ

■インドにおける恐るべき抑圧 本書は、インドにおける政府、大企業、財団、ヒンドゥー原理主義者による恐るべき抑圧を伝えるものである。たとえば、カシミール地方では大量のイスラム教徒が、また、中部山地………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2012年10月28日
[ジャンル]国際 

狼の群れと暮らした男 [著]ショーン・エリス+ペニー・ジューノ

狼の群れと暮らした男 [著]ショーン・エリス+ペニー・ジューノ

■「カミ」になりたいという欲望? 一般に狼(オオカミ)は、凶暴で狡猾(こうかつ)な動物だと見なされている。しかし、太古から人間と狼は、狩猟仲間として仲良くやってきたのだと、著者はいう。狼を恐れる………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2012年10月14日
[ジャンル]科学・生物 ノンフィクション・評伝 

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