写真:柄谷行人さん

プロフィール公式柄谷行人 (哲学者)
1941年兵庫県生まれ。著書に『漱石詩論』(群像新人文学賞)『マルクスその可能性の中心』(亀井勝一郎賞)『坂口安吾と中上健次』(伊藤整文学賞)『日本近代文学の起源』『隠喩としての建築』『トランスクリティーク』『ネーションと美学』『歴史と反復』『世界史の構造』など。

柄谷行人(哲学者)の書評

フロイト講義〈死の欲動〉を読む [著]小林敏明

フロイト講義〈死の欲動〉を読む [著]小林敏明

■分子生物学の研究成果で裏付け フロイトは63歳になって『快感原則の彼岸』(1920年)という論文を発表し、その中で「死の欲動」という概念を提起した。それまでの精神分析では生の(性的)欲動が主で………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2012年07月29日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

未完のファシズム 「持たざる国」日本の運命 [著]片山杜秀

未完のファシズム 「持たざる国」日本の運命 [著]片山杜秀

■経済力に劣る日本、玉砕戦法だけ残った 現在の日本には、つぎのような見方が行き渡っている。それは、日露戦争までの日本人は、合理的・現実的・普遍志向的であったのに、以後、日本人は非合理的・非現実的………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2012年07月08日
[ジャンル]歴史 

ミシェル・フーコー講義集成13 真理の勇気 自己と他者の統治2 [著]ミシェル・フーコー

ミシェル・フーコー講義集成13 真理の勇気 自己と他者の統治2 [著]ミシェル・フーコー

■「真の生」開く哲学、ソクラテスに探る 本書はフーコー最晩年(1984年)の講義録であり、その主題は「パレーシア」である。それはギリシャ語で「真理を語る」という意味だ。真理を語るといっても、いろ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2012年06月03日
[ジャンル]人文 社会 

「自己啓発病」社会 [著]宮崎学

「自己啓発病」社会 [著]宮崎学

■切り離せぬ「自助」と「相互扶助」 1990年代以後「自己啓発」のための本がブームとなってきた。このような本は昔からあったように思えるが、著者によると、80年代に流行したのは「自己開発」のための………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2012年04月08日
[ジャンル]社会 

日米衝突の根源 1858―1908 [著]渡辺惣樹

日米衝突の根源 1858―1908 [著]渡辺惣樹

■19世紀後半に発する太平洋戦争の原因 一般に「日米衝突」は1930年代ぐらいから生じたと考えられている。それ以前の日米関係というと、米国の「黒船」が幕末の日本に現れて開国を迫ったことや徳川幕府………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2011年12月11日
[ジャンル]歴史 

イスラームから見た「世界史」 [著]タミム・アンサーリー

イスラームから見た「世界史」 [著]タミム・アンサーリー

■欧州・日本、中心史観を相対化 日本人がもつ「世界史」の観念は、基本的にヨーロッパ中心である。むろん、日本人はそれだけでなく、東アジアから世界史を見る視点ももっている。しかし、その間にある西アジ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2011年10月09日
[ジャンル]歴史 

近代日本の中国認識―徳川期儒学から東亜協同体論まで [著]松本三之介

近代日本の中国認識―徳川期儒学から東亜協同体論まで [著]松本三之介

■日清戦争が分岐点、的確に通観 本書は、徳川時代から日中戦争にいたるまでの日本人の中国認識を的確に通観した好著である。日本人の中国への評価が極端に変わるのは、日清戦争後である。それまで抱いていた………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2011年09月18日
[ジャンル]人文 

本音で語る沖縄史 [著]仲村清司

本音で語る沖縄史 [著]仲村清司

■複眼的視点、世界史の中で通観 昨年まで普天間基地の移転をめぐる騒動があったことは、震災後に忘れられている。しかし、近い将来、沖縄の問題がもっと深刻な争点になることはまちがいない。これは、その危………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2011年08月28日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 

いま、憲法は「時代遅れ」か―〈主権〉と〈人権〉のための弁明(アポロギア) [著]樋口陽一

いま、憲法は「時代遅れ」か―〈主権〉と〈人権〉のための弁明(アポロギア) [著]樋口陽一

■「国家権力縛る」基本は今日的 本書はつぎのエピソードから始まっている。伊藤博文は明治の憲法制定に関する会議で、「そもそも憲法を設くる趣旨は、第一、君権を制限し、第二、臣民の権利を保全することに………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2011年07月10日
[ジャンル]政治 社会 

ジェイコブズ対モーゼス―ニューヨーク都市計画をめぐる闘い [著]アンソニー・フリント

ジェイコブズ対モーゼス―ニューヨーク都市計画をめぐる闘い [著]アンソニー・フリント

■住民運動が阻んだ巨大プロジェクト 本書は、一口でいうと、1950年代から60年代にかけて、モーゼスという人物が強引に推進したニューヨークの再開発を、ジェイコブズという主婦が阻止した事件をあつか………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2011年05月15日
[ジャンル]人文 

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