写真:柄谷行人さん

プロフィール公式柄谷行人 (哲学者)
1941年兵庫県生まれ。著書に『漱石詩論』(群像新人文学賞)『マルクスその可能性の中心』(亀井勝一郎賞)『坂口安吾と中上健次』(伊藤整文学賞)『日本近代文学の起源』『隠喩としての建築』『トランスクリティーク』『ネーションと美学』『歴史と反復』『世界史の構造』など。

柄谷行人(哲学者)の書評

市民結社と民主主義 1750—1914 [著]シュテファン=ルートヴィヒ・ホフマン

市民結社と民主主義 1750—1914 [著]シュテファン=ルートヴィヒ・ホフマン

■拡大繁栄の結果、本来の意義失う アソシエーションは、日本語では結社と訳されているが、協会、クラブ、ソサエティー、連合、その他さまざまな自発的な社交的組織を意味する。また、アソシエーションには政………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2009年05月03日
[ジャンル]歴史 人文 

長い20世紀―資本、権力、そして現代の系譜 [著]ジョヴァンニ・アリギ

長い20世紀―資本、権力、そして現代の系譜 [著]ジョヴァンニ・アリギ

■米国の衰退、兆候は70年代から サブプライムローンの破綻(はたん)をきっかけにしたアメリカの金融危機と世界的不況は、不意打ちであるかのように見えた。人々はにわかに1929年恐慌を想起し、また、………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2009年03月29日
[ジャンル]歴史 経済 

吉本隆明の時代 [著]すが秀実 

吉本隆明の時代 [著]すが秀実 

■なぜヘゲモニーを確立できたか 本書は「吉本隆明論」というよりも、その「時代」、特に1960年の前後10年ほどの時期を扱った歴史書というべきものである。なぜそれが吉本論として語られるのか。この時………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2009年03月01日
[ジャンル]歴史 人文 

現代帝国論―人類史の中のグローバリゼーション [著]山下範久

現代帝国論―人類史の中のグローバリゼーション [著]山下範久

■今の世界は過渡的な状態にすぎない  帝国というと、一般に古代の世界帝国か近代の「帝国主義」と結びつけられる。しかし、近年では、複数の国家が束ねられてある状態を帝国と呼ぶようになってきている。そ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2009年01月25日
[ジャンル]国際 

ポール・ヴァレリー [著]ドニ・ベルトレ 

ポール・ヴァレリー [著]ドニ・ベルトレ 

■抽象的「知性」の人の実像を淡々と ヴァレリー(1871〜1945)は、戦前のフランスを代表する詩人・思想家であった。つまり、デカルトの衣鉢を継ぐ者であった。1930年代には、フランスの「知性」………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2009年01月18日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝 

芸術崇拝の思想-政教分離とヨーロッパの新しい神 [著]松宮秀治著

芸術崇拝の思想-政教分離とヨーロッパの新しい神 [著]松宮秀治著

■国家と資本が生み出した「宗教」 近代以前には、職人はいたが、芸術家はいなかった。彼らの仕事は芸術と見なされなかった。たとえば寺社・教会の装飾や彫刻は元来礼拝の対象であった。それらを芸術として崇………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2008年12月07日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能 

先史時代と心の進化 [著]コリン・レンフルー 

先史時代と心の進化 [著]コリン・レンフルー 

■「人類の原始」探る学問を展望 先史時代とは書かれた歴史以前の時代である。本書は「先史学」自体の歴史をたどり、最新の成果を批判的に紹介し、さらに「世界先史学」から「世界歴史学」への発展を展望する………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2008年11月16日
[ジャンル]人文 科学・生物 

民主主義への憎悪 [著]ジャック・ランシエール 

民主主義への憎悪 [著]ジャック・ランシエール 

■とるにたらない者による統治を 一般に、民主主義というと、代表制(議会制)と同義だと考えられている。しかし、モンテスキューは代表制と民主主義を峻別(しゅんべつ)した。代表制とは貴族政あるいは寡頭………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2008年09月21日
[ジャンル]政治 人文 社会 

選挙のパラドクス [著]ウィリアム・パウンドストーン

選挙のパラドクス [著]ウィリアム・パウンドストーン

■民主主義を実現する投票制度とは 民主主義は選挙による多数決の支配である、といわれる。しかし、民主主義は一つではないし、選挙システムも一つではない。さまざまな選挙システムは、それぞれ政治形態をも………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2008年09月07日
[ジャンル]政治 社会 

壊れゆくアメリカ [著]ジェイン・ジェイコブズ

壊れゆくアメリカ [著]ジェイン・ジェイコブズ

■集団的記憶喪失が文明を暗黒へと 著者は1950年代に、ニューヨークのジャーナリストとして高速道路の建設や都市開発に反対する運動をおこし、さらに60年代には、近代の都市計画を根本的に批判する理論………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2008年08月10日
[ジャンル]社会 国際 

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