写真:保阪正康さん

プロフィール公式保阪正康 (ノンフィクション作家)
1939年北海道生まれ。ジャーナリスト。著書に『東條英機と天皇の時代』『陸軍省軍務局と日米開戦』『安楽死と尊厳死』『医療崩壊』『官僚亡国―軍部と霞が関エリート、失敗の本質』など。主宰する「昭和史を語り継ぐ会」の会誌「昭和史講座」で菊池寛賞。

保阪正康(ノンフィクション作家)の書評

ヒトはなぜ神を信じるのか 信仰する本能 [著]ジェシー・ベリング

ヒトはなぜ神を信じるのか 信仰する本能 [著]ジェシー・ベリング

■神を論じる新世代の知性 宗教書ではない。「神」を求める心理(進化心理学という語が用いられている)を解きほぐそうというのが著者の意図である。本文中に「私たちはヒトという種の歴史において、個人的な………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年10月28日
[ジャンル]科学・生物 

官僚制としての日本陸軍 [著]北岡伸一

官僚制としての日本陸軍 [著]北岡伸一

■明治の政軍関係、解体の過程描く 著者は冒頭で、本書が「近代日本における政軍関係の特質を、さまざまな角度から明らかにしようとするもの」と語る。日本陸軍の誤謬(ごびゅう)を昭和のある時期を起点に明………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年10月21日
[ジャンル]歴史 政治 

占領都市 TOKYO YEAR ZERO 2 [著]デイヴィッド・ピース

占領都市 TOKYO YEAR ZERO 2 [著]デイヴィッド・ピース

■帝銀事件の虚実描く長大な詩 奇妙な小説である。いや特異なノンフィクションだ。いやいや長大な詩というべきかもしれない。 占領下の1948年1月に起こった帝銀事件。松本清張の小説などでよく知られて………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年10月14日
[ジャンル]文芸 

鉛筆部隊と特攻隊―もうひとつの戦史 [著]きむらけん

鉛筆部隊と特攻隊―もうひとつの戦史 [著]きむらけん

■疎開児童との心の交流再現 昭和十九年八月から敗戦まで、長野・浅間温泉の各旅館に東京・世田谷区の国民学校児童二千五百七十人が集団疎開を行った。その後一部の児童は周辺町村のお寺などに再疎開するが、………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年09月23日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 

天一一代―明治のスーパーマジシャン [著]藤山新太郎

天一一代―明治のスーパーマジシャン [著]藤山新太郎

■奇術の歴史と哀歓、正直に記録 日本の奇術業界の草分け的人物の評伝である。著者自身も伝統を引き継ぐ奇術師で、先達の素顔を明らかにすることにより、奇術の歴史やそこに関わった人たちの哀歓を正直に記録………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年08月12日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

ドストエフスキーとマルクス/秋の思想 かかる男の児ありき [著]河原宏

ドストエフスキーとマルクス/秋の思想 かかる男の児ありき [著]河原宏

■先人の軌跡に「信」を求めて 著者は今年の2月28日に、83歳の人生を閉じた。その死を惜しむかのように、6月に2冊の書が刊行された。両書に通じているテーマは、青年期に戦争を体験したがゆえの〈生き………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年07月22日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

すべては今日から [著]児玉清

すべては今日から [著]児玉清

■作家の人生を窺う優しい筆調 本好きの人が書いたらこのような本になる、とのサンプルのような書だ。幼年期に講談本の面白さに目ざめてから、読むわ読むわ、歴史小説、ミステリー小説、純文学まで幅広い。こ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年07月01日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

ビル・アンダーソンの昭和史 [著]ウィリアム・S・アンダーソン

ビル・アンダーソンの昭和史 [著]ウィリアム・S・アンダーソン

■日本軍捕虜から企業トップへ 太平洋戦争の期間、日本軍の捕虜となっていた元英国兵の自分史である。戦後はNCR(ナショナル・キャッシュ・レジスター)社のビジネスマン、そして経営者として20世紀後半………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年06月10日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

キッシンジャー回想録 中国〈上・下〉 [著]ヘンリー・A・キッシンジャー

キッシンジャー回想録 中国〈上・下〉 [著]ヘンリー・A・キッシンジャー

■米中和解から「相互進化」へ 本書の文中では著者の政治哲学や歴史観が短文でさりげなく紹介されている。「一国の歴史の解釈には、その国が持つ記憶が反映している」といった具合なのだが、その中国観は歴史………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年06月03日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

兵隊先生―沖縄戦、ある敗残兵の記録 [著]松本仁一

兵隊先生―沖縄戦、ある敗残兵の記録 [著]松本仁一

■兵士として生きた世代の墓標 戦場体験を語り継ぐことは、国民的財産である。大本営参謀たちの語る戦争体験は弁明、遁辞(とんじ)、そして非人間なのだが、兵士の証言は聞くだに辛(つら)い内容だ。だがそ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年05月20日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 

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