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プロフィール公式武田徹 (評論家・ジャーナリスト)
1958年東京都生まれ。メディア論などを手がける。主な著書に『暴力的風景論』、『偽満州国論』、『流行人類学クロニクル』(サントリー学芸賞)、『原発報道とメディア』『「核」論――鉄腕アトムと原発事故のあいだ』、『NHK問題』など。

武田徹(評論家・ジャーナリスト)の書評

兵士のアイドル―幻の慰問雑誌に見るもうひとつの戦争 [著]押田信子

兵士のアイドル―幻の慰問雑誌に見るもうひとつの戦争 [著]押田信子

■戦況に応じ、変遷する女性像 かつて『戦線文庫』という雑誌があった。銃後の国民が寄付した「恤兵(じゅっぺい)金」を用いて海軍の委託を受けた出版社が制作。用紙不足で減頁(ページ)を強いられる一般雑………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年08月14日
[ジャンル]人文 アート・ファッション・芸能 

アキバと手の思考 [著]粉川哲夫

アキバと手の思考 [著]粉川哲夫

 ラジオアートという言葉に違和感を覚えるとしたらラジオとアートへの誤解があるのかも。ラジオは電波を介した双方向コミュニケーションメディアとして始まった。コミュニケーションはそれをどう行うか主体的………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年08月07日
[ジャンル]社会 

「大正」を読み直す―幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川 [著]子安宣邦

「大正」を読み直す―幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川 [著]子安宣邦

■喝采と迎合、国家主義の温床? 大正時代には吉野作造の民本主義が支持され、普通選挙や言論表現の自由を求める運動が盛り上がった。そんな大正時代に戦後民主主義の萌芽(ほうが)をみる大正デモクラシー論………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年07月31日
[ジャンル]歴史 人文 

丹下健三―戦後日本の構想者 [著]豊川斎赫

丹下健三―戦後日本の構想者 [著]豊川斎赫

■国家を描いた構想力とその呪縛 丹下健三の戦後は被爆した広島の復興事業への参画から始まった。平和国家建設の象徴となる広島平和記念公園を作り上げ、以後も東京五輪、大阪万博など国家的イベントに深く関………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年07月17日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 新書 

ウィトゲンシュタイン『秘密の日記』―第一次世界大戦と『論理哲学論考』/ラスト・ライティングス [著]L・ウィトゲンシュタイン

ウィトゲンシュタイン『秘密の日記』―第一次世界大戦と『論理哲学論考』/ラスト・ライティングス [著]L・ウィトゲンシュタイン

■私的告白と思索の軌跡明らかに ウィトゲンシュタインの未刊行資料の公開が相次いでいる。 『秘密の日記』は第1次大戦中の従軍日記を訳出したものだが、哲学的考察について書かれた部分は先に公開されてお………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年07月10日
[ジャンル]人文 

〈花〉の構造―日本文化の基層 [著]石川九楊

〈花〉の構造―日本文化の基層 [著]石川九楊

■漢字とひらがな、相互作用の妙 花、はな、ハナ……。漢字、ひらがな、カタカナの三つの文字体系を併用する日本語の特性が、いかに日本文化を特徴づけてきたか。著者は日本語の成立過程を辿(たど)り、万葉………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年06月26日
[ジャンル]文芸 

英語と日本軍―知られざる外国語教育史 [著]江利川春雄

英語と日本軍―知られざる外国語教育史 [著]江利川春雄

 最近では小学校から大学まで「英語一辺倒主義」教育が貫かれている。グローバル化する世界で「戦える」人材育成のためと謳(うた)われるが、それは本当に新しく、正しい教育方法なのか。 旧日本軍の外国語………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]歴史 

核の世紀―日本原子力開発史 [編]小路田泰直、岡田知弘、住友陽文、田中希生

核の世紀―日本原子力開発史 [編]小路田泰直、岡田知弘、住友陽文、田中希生

■歴史を踏まえ、建設的議論へ 「三・一一の後、多くの政治勢力が『脱原発』を叫び、主張のラディカルさを競った。しかし結局は原発再稼動を使命として登場した安倍内閣に勝つことができなかった」 厳しいが………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年06月05日
[ジャンル]科学・生物 社会 

共通文化にむけて 文化研究1/想像力の時制 文化研究2 [著]レイモンド・ウィリアムズ

共通文化にむけて 文化研究1/想像力の時制 文化研究2 [著]レイモンド・ウィリアムズ

 文化に潜む政治性を論じる「カルチュラルスタディーズ」。『ニューレフト』誌を舞台にその研究の道を開いたフロントランナーの論考を日本で独自編集した。コミュニケーションや自然環境の議論と、ユートピア………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年05月29日
[ジャンル]人文 社会 

支配する人道主義―植民地統治から平和構築まで [著]五十嵐元道

支配する人道主義―植民地統治から平和構築まで [著]五十嵐元道

■「救う」側に潜む危険な暴力性 人道主義とは尊いもの。多くが信じて疑わない観念の図式を本書は敢(あ)えて批評的検証の俎上(そじょう)に載せる。 注目されるのはトラスティーシップという概念だ。それ………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年05月15日
[ジャンル]社会 

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