写真:武田徹さん

プロフィール公式武田徹 (評論家・ジャーナリスト)
1958年東京都生まれ。メディア論などを手がける。主な著書に『暴力的風景論』、『偽満州国論』、『流行人類学クロニクル』(サントリー学芸賞)、『原発報道とメディア』『「核」論――鉄腕アトムと原発事故のあいだ』、『NHK問題』など。

武田徹(評論家・ジャーナリスト)の書評

満洲電信電話株式会社―そのメディア史的研究 [著]白戸健一郎

満洲電信電話株式会社―そのメディア史的研究 [著]白戸健一郎

■多文化「共生」現代に通じる視点 最近、「満洲国」関係の新刊が目立つ。それらの共通点は「先取性」を見る視点だ。たとえば満洲国の計画経済的手法は戦後日本の経済政策を先取りしていたという具合に。 本………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年05月01日
[ジャンル]歴史 

海を渡って [著]鶴崎燃

海を渡って [著]鶴崎燃

 写真の限界はレンズの画角の限界でもある。写らないものは表現できない。当たり前すぎる話だ。 だが優れた写真と、それを巧みに編んだ写真集は、その限界を超える。本写真集を開くと上段に帰国後の中国残留………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年04月17日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能 国際 

指紋と近代―移動する身体の管理と統治の技法 [著]高野麻子

指紋と近代―移動する身体の管理と統治の技法 [著]高野麻子

■識別と排除、生体認証の行方は 指紋の「第一発見場所」が日本だったことを本書で初めて知った。維新後に来日した英国人医師フォールズは、知人モースを手伝って大森貝塚から出土する土器を分類中、器の表面………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年04月10日
[ジャンル]歴史 社会 

幻の東京五輪・万博1940 [著]夫馬信一

幻の東京五輪・万博1940 [著]夫馬信一

■国威顕示欲が狙った巨大祭典 1940年の東京にも五輪の開催計画があった。本書は丁寧な資料考証を通じて、謎の多いその実態に迫る。 五輪誘致の決定は36年。夏冬同国開催の慣例により冬季五輪も札幌に………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年03月06日
[ジャンル]歴史 社会 ノンフィクション・評伝 

都市をたたむ―人口減少時代をデザインする都市計画 [著]饗庭伸

都市をたたむ―人口減少時代をデザインする都市計画 [著]饗庭伸

■豊かさは、生活レベルで考える 日本では人口の91・3%が都市に住む。この世界最大の都市化国家は経済成長と共に形成された。都市に移り住む人々が土地と住宅を求めた結果、巨大なマネーフローが生まれ、………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年02月28日
[ジャンル]社会 

不明解日本語辞典 [著]高橋秀実

不明解日本語辞典 [著]高橋秀実

■コミュニケーションの実相描く 「あ、高橋秀実です」。この「あ」に始まり、わ行の「私」まで、日常的に口にする32の「言葉」に注目。辞典の語釈風解説を寄せた内容だ。 だが「言葉についてきちんと考え………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]教育 社会 

革命とパンダ [著]張予思

革命とパンダ [著]張予思

■中国をステレオタイプ化する日本 2009年に中国から来日した著者を出迎えたのは書店に氾濫(はんらん)する「嫌中本」だった。ことほどさように対中感情は今やひどく悪化している。 だが戦後日本には「………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年02月07日
[ジャンル]歴史 政治 社会 

空海の文字とことば [著]岸田知子

空海の文字とことば [著]岸田知子

■筆を選んだ「漢字の化身」を活写 空海は五筆和尚(ごひつわじょう)とも呼ばれた。長安にあった王羲之(ぎし)の書の剥落(はくらく)を口と左右の手足で五本の筆を同時に操り、瞬時に修復したことに由来す………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]人文 

清水幾太郎―異彩の学匠の思想と実践 [著]庄司武史

清水幾太郎―異彩の学匠の思想と実践 [著]庄司武史

■多作の思想家、忘却した言論空間 生前90冊余の著書を出した清水幾太郎だが、今や「忘れ去られた思想家」と言われる。覚えている人にしても60年に安保反対運動を率い、80年代には核武装論を唱える等、………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年01月17日
[ジャンル]社会 

米軍医が見た 占領下京都の600日 [著]二至村菁(にしむらせい)

米軍医が見た 占領下京都の600日 [著]二至村菁(にしむらせい)

■七三一部隊員との接触も実名で 主人公は1947年から約2年間、京都に赴任していた若き米国人軍医。彼が自ら撮った写真、両親に送った手紙等を手がかりに著者は日本での軍医の生活を再現しつつ、当時の医………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年12月06日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 

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