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プロフィール公式武田徹 (評論家・ジャーナリスト)
1958年東京都生まれ。メディア論などを手がける。主な著書に『暴力的風景論』、『偽満州国論』、『流行人類学クロニクル』(サントリー学芸賞)、『原発報道とメディア』『「核」論――鉄腕アトムと原発事故のあいだ』、『NHK問題』など。

武田徹(評論家・ジャーナリスト)の書評

ラーメンの語られざる歴史 [著]ジョージ・ソルト [訳]野下祥子

ラーメンの語られざる歴史 [著]ジョージ・ソルト [訳]野下祥子

■不満や憂さ、ほぐし続ける国民食 東アジア史専門の米国人学者がラーメンを研究する。これは現実の話なのか。塩味が利いているような著者名はネタではないのか。告白すると最初は少し疑っていた。 しかし調………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年11月29日
[ジャンル]文芸 

ぐにゃり東京―アンダークラスの漂流地図 [著]平井玄

ぐにゃり東京―アンダークラスの漂流地図 [著]平井玄

■2度目の五輪、尊厳なき社会で 「空も水も詩もない日本橋」。1964年の五輪に向けて都市改造が進むなかで、川の水は黒く淀(よど)み、上空を首都高速道路に覆われてしまった橋のことを開高健はそう書い………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年11月01日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

自衛隊のリアル [著]瀧野隆浩

自衛隊のリアル [著]瀧野隆浩

■「軍隊らしさ」求める安保法制 今夏、可決された安保法制は自衛隊に今まで以上に「軍隊らしく」働けと要請する。この「らしさ」は「自衛隊らしさ」と隔たりがある。創設当初、「存在」自体が違憲と言われた………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年10月18日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 

雑誌『第三帝国』の思想運動―茅原華山と大正地方青年 [著]水谷悟

雑誌『第三帝国』の思想運動―茅原華山と大正地方青年 [著]水谷悟

■実生活に根ざした国家再創造 第三帝国をナチスが名乗る前に同名の雑誌が大正時代の日本で刊行されていた。本書はその発行人・茅原華山と読者たちを対象とする「集団の思想史」研究の報告である。 選挙工作………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年10月11日
[ジャンル]歴史 

南洋と私 [著]寺尾紗穂

南洋と私 [著]寺尾紗穂

■「日本時代」の人々に向き合う旅 書き出しは大学時代の「恋人」と訪ねた屋久島の海岸から。日本語を話すパラオの少女が登場する中島敦の作品を海の家で読み、著者は眼前に広がるエメラルドグリーンの海の彼………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年10月04日
[ジャンル]歴史 

ケネディはベトナムにどう向き合ったか [著]松岡完

ケネディはベトナムにどう向き合ったか [著]松岡完

■米国が仕掛けたもう一つの戦争 1963年5月8日、古都フエで政府と仏教徒の衝突が起きる。ベトナム共和国(南ベトナム)のゴ・ジン・ジェム政権はそこから崩壊に向けて転げ落ち始め、軍のクーデターでジ………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年09月20日
[ジャンル]歴史 

楳図かずお論―マンガ表現と想像力の恐怖 [著]高橋明彦

楳図かずお論―マンガ表現と想像力の恐怖 [著]高橋明彦

■恐怖とギャグ、自在な視点の妙 『漂流教室』等の恐怖マンガで知られる楳図かずおは、一方で『まことちゃん』のようなギャグも描き、赤白の縞(しま)シャツを着てTV出演するコミカルな姿も印象的だった。………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年09月13日
[ジャンル]社会 

鈴木さんにも分かるネットの未来 [著]川上量生

鈴木さんにも分かるネットの未来 [著]川上量生

■理詰めで解説、先行くヒント 著者はニコニコ動画で急成長したネット企業の経営者でありながらスタジオジブリの見習社員となった。その入社時に師匠の鈴木敏夫プロデューサーから「ネットとはなにか」をネッ………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年08月30日
[ジャンル]IT・コンピューター 社会 

声―千年先に届くほどに [著]姜信子

声―千年先に届くほどに [著]姜信子

■生命を響かせる気迫鮮烈 たとえば漂泊を続ける朝鮮民族の末裔(まつえい)たち、あるいは戦争や公害の犠牲となった沖縄や水俣の人たち。艱難辛苦(かんなんしんく)に象(かたど)られた彼らの「声」を訪ね………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年08月16日
[ジャンル]文芸 

「聖戦」の残像—知とメディアの歴史社会学 [著]福間良明

「聖戦」の残像—知とメディアの歴史社会学 [著]福間良明

■迫力映像が変える戦争の「リアル」 スティーブン・スピルバーグの映画『ジュラシック・パーク』を観(み)た時、多くが「恐竜が本物っぽくて驚いた」と感想を述べた。これは実はおかしな話だ。誰も本物の恐………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年08月09日
[ジャンル]歴史 社会 

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