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プロフィール公式武田徹 (評論家・ジャーナリスト)
1958年東京都生まれ。メディア論などを手がける。主な著書に『暴力的風景論』、『偽満州国論』、『流行人類学クロニクル』(サントリー学芸賞)、『原発報道とメディア』『「核」論――鉄腕アトムと原発事故のあいだ』、『NHK問題』など。

武田徹(評論家・ジャーナリスト)の書評

アメリカ文化外交と日本 冷戦期の文化と人の交流 [著]藤田文子

アメリカ文化外交と日本 冷戦期の文化と人の交流 [著]藤田文子

■差異を超えた交流の場を提供 「情報戦」の一環としての米国の対外文化広報は冷戦期に再び活発化する。日本でも各地にアメリカ文化センターが作られ、反共意識の醸成等、占領中の政策を引き継いだ。著者はこ………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年08月02日
[ジャンル]歴史 人文 

「からゆきさん」—海外〈出稼ぎ〉女性の近代 [著]嶽本新奈

「からゆきさん」—海外〈出稼ぎ〉女性の近代 [著]嶽本新奈

■理解を妨げる「悲惨な女性」像 「からゆきさん」の語を広く知らしめた山崎朋子『サンダカン八番娼館』の副題は「底辺女性史序章」だった。山崎は近代日本史上最も悲惨な存在として「海外に連れ出され」「異………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年07月26日
[ジャンル]社会 

国体論はなぜ生まれたか―明治国家の知の地形図 [著] 米原謙

国体論はなぜ生まれたか―明治国家の知の地形図 [著] 米原謙

■近代の鬼門、今を議論する礎に 国体は近代日本史研究の鬼門だ。言論や政局を支配する強力な理念だったが、その内実が捉え難かったからだ。 本書はそんな「国体」の成立過程を辿(たど)る。その語を初めに………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年07月12日
[ジャンル]歴史 人文 

宝塚・やおい、愛の読み替え―女性とポピュラーカルチャーの社会学 [著]東園子

宝塚・やおい、愛の読み替え―女性とポピュラーカルチャーの社会学 [著]東園子

■同性の友愛、サブカルが映す 女性が「男役」と「娘役」を演じる宝塚歌劇に女性観客が嬌声(きょうせい)をあげる。漫画やアニメの男性キャラクターを同性愛関係に仕立て直した「やおい」を女性が同人誌に投………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年06月28日
[ジャンル]政治 アート・ファッション・芸能 社会 

多数決を疑うー社会的選択理論とは何か [著]坂井豊貴

多数決を疑うー社会的選択理論とは何か [著]坂井豊貴

■「選挙で勝ったから民意」の危険 2000年の米大統領選では優勢だったゴアがブッシュに敗れた。支持者が重なる市民運動家ネーダーの出馬で票が割れた結果だった。 多数決は必ずしも多数の意思を反映しな………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年06月14日
[ジャンル]政治 社会 

人びとはなぜ満州へ渡ったのか―長野県の社会運動と移民 [著]小林信介

人びとはなぜ満州へ渡ったのか―長野県の社会運動と移民 [著]小林信介

■「貧しさゆえに」の移民像を覆す 関東軍の武力を背景に日本が中国東北部で建国を宣言した「満州国」。版図内に一時は百万人を超える日本人が暮らしていた。本書はその約三分の一を占める開拓団員、青少年義………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年05月31日
[ジャンル]歴史 

人工授精の近代 戦後の「家族」と医療・技術 [著] 由井秀樹

人工授精の近代 戦後の「家族」と医療・技術 [著] 由井秀樹

■「子を産むべき」の呪縛の強さ 人工授精、体外受精、代理母……。次々に新手が現れる不妊対策。その背景に「結婚と出産を一体」のものと認識し、「夫婦と血のつながりがある子を妻が出産する」ことを規範と………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年05月17日
[ジャンル]科学・生物 

ショッピングモールの法哲学―市場、共同体、そして徳 [著]谷口功一

ショッピングモールの法哲学―市場、共同体、そして徳 [著]谷口功一

■地域の破壊者か 公共性に糸口 著者はニュータウンを走る私鉄に乗り、巨大アウトレットモールの脇を通って勤務先大学に通うという。今やそこかしこで見られるこうした「郊外」状況。著者はそれと真摯(しん………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年05月10日
[ジャンル]社会 

「共倒れ」社会を超えて—生の無条件の肯定へ! [著]野崎泰伸

「共倒れ」社会を超えて—生の無条件の肯定へ! [著]野崎泰伸

■生命に優劣つけていませんか 船が沈没しつつある。救命ボートには乗船者全員が乗れない。で、どうするか。 サンデルの「白熱教室」が契機となったのか、生死を分ける極限状況を想定した思考実験を最近よく………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年04月26日
[ジャンル]社会 

裏が、幸せ。 [著]酒井順子

裏が、幸せ。 [著]酒井順子

■日本海側から価値観の転回迫る 近代日本は国民国家として統合されるのと同時に「表」と「裏」の分断を経験した。重工業中心の国土開発から取り残されがちだった日本海側、いわゆる裏日本は雪に閉ざされる冬………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年04月12日
[ジャンル]文芸 

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