写真:蜂飼耳さん

プロフィール公式蜂飼耳 (詩人・作家)
1974年生まれ。詩集『いまにもうるおっていく陣地』(中原中也賞)、『食うものは食われる夜』(芸術選奨新人賞)、絵本『うきわねこ』(産経児童出版文化賞ニッポン放送賞)。主な小説集に『紅水晶』、エッセー集に『空席日誌』『おいしそうな草』など。

蜂飼耳(詩人・作家)の書評

あの夏、兵士だった私―96歳、戦争体験者からの警鐘 [著]金子兜太

あの夏、兵士だった私―96歳、戦争体験者からの警鐘 [著]金子兜太

 九七歳になる俳人の金子兜太が、戦争体験を軸に据え、これまでの人生と俳句を語る。海軍に属して南方第一線を希望し、旧南洋諸島のトラック島に配属された若い日。その戦場は「郷土の期待」「祖国のために」………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年09月18日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 

怪物君 [著]吉増剛造 心に刺青をするように [著]吉増剛造

怪物君 [著]吉増剛造 心に刺青をするように [著]吉増剛造

■虚実の間、捉える言葉を探る 言葉で表された詩が「わかる・わからない」という判断と対面させられる場合、それは主に、意味や文脈においてのことだ。「わからない」と感じるとき、判断の足場は、たとえば制………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年09月04日
[ジャンル]文芸 

鮎川信夫、橋上の詩学 [著]樋口良澄

鮎川信夫、橋上の詩学 [著]樋口良澄

 戦後、詩の雑誌「荒地(あれち)」の中心メンバーとなり、詩と批評の執筆に力を注ぎ、現代詩の歩みに大きな影響を与えた詩人・鮎川信夫。今年は没後三十年だ。 本書は、その詩と背景に踏みこむ労作。著者は………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年08月28日
[ジャンル]文芸 

川原慶賀の「日本」画帳―シーボルトの絵師が描く歳時記 [編]下妻みどり

川原慶賀の「日本」画帳―シーボルトの絵師が描く歳時記 [編]下妻みどり

 江戸時代、幕府の鎖国政策のもとで唯一開かれていた長崎の出島。今年没後一五〇年のオランダ商館医・シーボルトは、さまざまな情報や文物を持ち帰り、ヨーロッパにおける日本研究の基礎を作った。 長崎の絵………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年08月21日
[ジャンル]歴史 

私の消滅 [著]中村文則

私の消滅 [著]中村文則

■悪意に操られる記憶と人格 記憶は、個人の同一性と結びつく。それなら、記憶が操作され、実際とは異なる記憶がはめこまれたら、人は別人格を生きることになるのか。本書は、悪意と暴力、記憶と人格が描出す………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年07月31日
[ジャンル]人文 社会 

愉しき夜―ヨーロッパ最古の昔話集 [著]ストラパローラ

愉しき夜―ヨーロッパ最古の昔話集 [著]ストラパローラ

 ヨーロッパの昔話といえばペローやグリムが思い浮かぶ。それらの成立に重要な影響を与えたのが十六世紀半ばにヴェネツィアで出版された『愉(たの)しき夜』だ。作者ストラパローラは、民間伝承の魅力と面白………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年07月24日
[ジャンル]文芸 

大岡信の詩と真実 [編]菅野昭正

大岡信の詩と真実 [編]菅野昭正

■歴史を意識した詩人の多面性 大岡信といえば、「折々のうた」を思い浮かべる人は多いだろう。古代から現代までの詩歌をめぐるコラム。本紙朝刊に、一九七九年から二〇〇七年まで、多少の休筆期間をおきなが………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年07月17日
[ジャンル]文芸 

詩のトポス 人と場所をむすぶ漢詩の力 [著]齋藤希史

詩のトポス 人と場所をむすぶ漢詩の力 [著]齋藤希史

■土地と言葉をめぐる上質な旅 現代日本語は、漢詩文を捨てることで出来てきた。齋藤希史はいくつかの著書においてそう指摘してきた。漢字・漢詩文を核として展開する言葉の世界を「漢文脈」と呼び、それを知………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]文芸 

大きな鳥にさらわれないよう [著]川上弘美

大きな鳥にさらわれないよう [著]川上弘美

■未来の人類、揺らぎに共鳴 滅亡の危機に直面する、未来の人類。川上弘美が長編小説『大きな鳥にさらわれないよう』で描くのは、数を減らした人類の生態とそれを取り巻くシステムだ。ネズミやイルカなど、さ………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年05月29日
[ジャンル]文芸 

日本文学源流史 [著]藤井貞和

日本文学源流史 [著]藤井貞和

■新たな〈発生〉うながす視点 藤井貞和は、独自の視点に立つこの文学源流史を描き出すにあたって、折口信夫の〈発生〉の考え方をこう解釈する。それは「繰り返し発生する動態」のことではないかと。源流は一………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年04月24日
[ジャンル]人文 

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