■「国策民営」の構造と病理を抉る 本書を読み進みながら、まるで丸山真男の「軍国支配者の精神形態」(1949年)を読んでいるような錯覚に襲われた。例外状態によって照らし出される体制のデカダンスとい………[もっと読む]
[評者]姜尚中(東京大学教授・政治学、政治思想史)
[掲載]2012年05月13日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝
■野蛮と悲劇の時代、知識人たちの航海 ヴァルター・ベンヤミンは「プルーストのイメージについて」で「無意志的記憶」について語っているが、本書はまさしく「追想を横糸に、忘却を縦糸としてなされる、自発………[もっと読む]
[評者]姜尚中(東京大学教授・政治学、政治思想史)
[掲載]2012年02月12日
[ジャンル]歴史 人文
■産業文明の人間化へ心血を注いだ先駆者 市場経済の行き詰まりと、それを打開すべき民主的政府の無能、原子力など人間の制御能力を超えた巨大技術システムの限界と、経済決定論によって歪(ゆが)められた自………[もっと読む]
[評者]姜尚中(東京大学教授・政治学、政治思想史)
[掲載]2012年01月08日
[ジャンル]人文
■率直、簡潔に「正義」を読み解く 本書はロールズによるハーバード大学での講義録であるが、現代の古典(カノン)として名高い『正義論』の読解に不可欠なテキストである。講義という形式のせいか、ロールズ………[もっと読む]
[評者]姜尚中(東京大学教授・政治学、政治思想史)
[掲載]2011年11月20日
[ジャンル]人文
■親を襲った殺戮、魂の葛藤の軌跡 ホロコースト(ショア)の闇の中で産声をあげ、母親の乳をすするようにその恐怖と悲しみ、いたみの体験を体内に取り入れた子どもたちはどうなるだろうか。おそらく親たちの………[もっと読む]
[評者]姜尚中(東京大学教授・政治学、政治思想史)
[掲載]2011年10月16日
[ジャンル]歴史 社会
■「単一帰属」の幻想を打ち砕く グローバル経済の格差と貧困を温床とするテロと暴力の連鎖。この、それこそグローバルなテーマにどう向き合ったらいいのか。 本書は、ノーベル経済学賞受賞のセンによる渾身………[もっと読む]
[評者]姜尚中(東京大学教授・政治学、政治思想史)
[掲載]2011年10月02日
[ジャンル]人文
■革命への熱狂が生む、逆ユートピアの悲惨 もっと自由を、もっと共同性を。この救済共同体への渇望が大衆を駆動し、歴史を動かすモメンタムに転化するとき、どのような悲惨な逆ユートピアが待ち構えているの………[もっと読む]
[評者]姜尚中(東京大学教授・政治学、政治思想史)
[掲載]2011年08月21日
[ジャンル]政治 社会
■欧米こそ「特殊」、野心的な中国論 内部に数々の矛盾を抱えながら昇竜のように台頭する巨大国家、中国はどこに行くのか。その未来を予測することは難しいが、目前の変化から引きのいて、数百年の長期波動………[もっと読む]
[評者]姜尚中(東京大学教授・政治学、政治思想史)
[掲載]2011年07月03日
[ジャンル]国際
■絶望と希望に満ちた極端な時代の申し子 理想の政治家とはどんな人物をさすのか。マックス・ウェーバーの言葉を借りれば、信条倫理と責任倫理の葛藤に懊悩(おうのう)しながらも、歴史の審判に耐える「結果………[もっと読む]
[評者]姜尚中(東京大学教授・政治学、政治思想史)
[掲載]2011年04月24日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 国際
■南北分断の固定化、デタント期に進行 グローバルな冷戦の終結にもかかわらず、なぜ朝鮮半島だけは、「歴史の孤児」のように凍(い)てついた冷戦の厳冬のただ中にあるのか。確かに朝鮮戦争の体験が決定的な………[もっと読む]
[評者]姜尚中(東京大学教授・政治学、政治思想史)
[掲載]2011年02月20日
[ジャンル]歴史 政治 国際
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