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プロフィール公式原武史 (放送大学教授・政治思想史)
1962年東京都生まれ。近現代の天皇・皇室研究のほか、鉄道や団地などの「空間政治学」を提唱。著書に『「民都」大阪対「帝都」東京』(サントリー学芸賞)『滝山コミューン一九七四』(講談社ノンフィクション賞)『昭和天皇』(司馬遼太郎賞)など。

原武史(放送大学教授・政治思想史)の書評

バラカ [著]桐野夏生

バラカ [著]桐野夏生

■震災の暗黒郷を描き、時代を照らし出す あの日の震災で、福島第一原発がすべて爆発した。東京は避難勧告地域に指定されて住民は西に逃げた。首都機能は大阪に移り、天皇も京都御所に移住した。2020年の………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]文芸 社会 

たんぽぽ団地 [著]重松清

たんぽぽ団地 [著]重松清

■時空を超える不思議な一体感 児童文学作家の古田足日(たるひ)は1972年に『ぼくらは機関車太陽号』を出版した。「赤旗日曜版」に掲載されたこの物語は、学校行事について自ら考え行動する団地の小学生………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年03月20日
[ジャンル]文芸 

わが記憶、わが記録—堤清二×辻井喬オーラルヒストリー [編]御厨貴・橋本寿朗・鷲田清一

わが記憶、わが記録—堤清二×辻井喬オーラルヒストリー [編]御厨貴・橋本寿朗・鷲田清一

■自覚的に背負った矛盾とユートピア 晩年の辻井喬さんに何度かお会いしたことがある。御茶ノ水や銀座や北京のホテルで、私が勤める大学の大教室で、さらには朝鮮学校無償化除外に反対する会場などで対話を重………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]人文 ノンフィクション・評伝 

都市と暴動の民衆史―東京・1905—1923年 [著]藤野裕子

都市と暴動の民衆史―東京・1905—1923年 [著]藤野裕子

■暴力を誘発、「男らしさ」の論理 1905年、日露戦争の講和条約に反対する集会をきっかけとして、日比谷焼打(やきうち)事件が起こった。この事件から18年の米騒動までの間、東京をはじめとする都市で………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年02月07日
[ジャンル]歴史 

初日への手紙 2―『紙屋町さくらホテル』『箱根強羅ホテル』のできるまで [著]井上ひさし

初日への手紙 2―『紙屋町さくらホテル』『箱根強羅ホテル』のできるまで [著]井上ひさし

■天皇の密使を柱に戦争末期再現 一昨年に公開された「昭和天皇実録」には、1945年6月12日、「海軍戦力査閲使長谷川清に謁(えつ)を賜(たま)い、第一回・第二回の戦力査閲に関する復命を受けられる………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]文芸 

鉄道への夢が日本人を作った—資本主義・民主主義・ナショナリズム [著]張イクマン

鉄道への夢が日本人を作った—資本主義・民主主義・ナショナリズム [著]張イクマン

■近代を規定する根強い物神崇拝 鉄道は、学校や軍隊などとともに、近代になって初めて整備される社会インフラの一つである。この点では明治になって近代化が始まる日本も例外ではない。 しかし、例えばアメ………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]社会 

フォトアーカイブ 昭和の公団住宅―団地新聞の記者たちが記録した足跡 [編]長谷田一平

フォトアーカイブ 昭和の公団住宅―団地新聞の記者たちが記録した足跡 [編]長谷田一平

■郷愁とともに黄金時代を伝える 戦後の慢性的な住宅不足を解消すべく、高度成長の始まりとともに華々しく登場したものの、低成長へと移行した1970年代には住宅不足が解消され、早くも使命を終えてしまっ………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年12月06日
[ジャンル]社会 

戦後入門 [著]加藤典洋

戦後入門 [著]加藤典洋

■「左折の改憲」で対米従属脱する 加藤典洋は、果敢な批評家である。その果敢さが、時に大きな反発や誤解を巻き起こす。1997年刊行の『敗戦後論』が、当時台頭していたナショナリズムの流れに位置付けら………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年11月22日
[ジャンル]歴史 

私の1960年代 [著]山本義隆

私の1960年代 [著]山本義隆

■沈黙を破り東大闘争を回顧 1968年を頂点とする大学闘争とは一体何だったのか。この問いに対する十分な答えは、いまだに得られていない。最大の原因は、闘争の中心人物が長らく沈黙を保ってきたことにあ………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年11月15日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 

新宗教と総力戦 [著]永岡崇

新宗教と総力戦 [著]永岡崇

■天理教と国家の関係をさぐる 幕末以降、日本では新たな宗教が次々と起こった。本書が対象とする天理教もその一つであり、昭和初期には新宗教のなかでも最大の教団へと発展する。しかし、これまでの研究では………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年10月18日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 

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