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プロフィール公式原武史 (放送大学教授・政治思想史)
1962年東京都生まれ。近現代の天皇・皇室研究のほか、鉄道や団地などの「空間政治学」を提唱。著書に『「民都」大阪対「帝都」東京』(サントリー学芸賞)『滝山コミューン一九七四』(講談社ノンフィクション賞)『昭和天皇』(司馬遼太郎賞)など。

原武史(放送大学教授・政治思想史)の書評

狗賓童子の島 [著]飯嶋和一

狗賓童子の島 [著]飯嶋和一

■「辺境」から見たもう一つの維新 隠岐に島後(どうご)と呼ばれる円形の島がある。古来、流人の島と呼ばれたこの島に、大坂近郊の河内(かわち)から一人の少年が送られてくる。少年の名は西村常太郎(じょ………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年03月29日
[ジャンル]歴史 

台湾の歓び [著]四方田犬彦

台湾の歓び [著]四方田犬彦

■自由を最大限与えてくれた土地 還暦になったとき、四方田犬彦は一つの決断をした。大学を辞め、日本から、いや国家そのものからしばらく離れることである。そして向かったのは、日本や米国や中国が正式の国………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年03月08日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

公会堂と民衆の近代-歴史が演出された舞台空間 [著]新藤浩伸

公会堂と民衆の近代-歴史が演出された舞台空間 [著]新藤浩伸

■政治集会や娯楽でつくる「公」 明治以降の日本では、天皇を中心とする政治体制が確立される一方、公園、広場、図書館、駅など、不特定多数の見知らぬ人々が集まる空間がつくられていった。公会堂もその一つ………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年02月01日
[ジャンル]歴史 

折口信夫 [著]安藤礼二

折口信夫 [著]安藤礼二

■画期的な天皇論、新資料交え分析 総索引が付いた全集ばかりか講義録まで完備している。個人の思想を研究するのに、一見これほど恵まれた環境はない。けれども、いったんその「森」に足を踏み入れるや、あま………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年01月25日
[ジャンル]人文 社会 

病いの共同体―ハンセン病療養所における患者文化の生成と変容 [著]青山陽子

病いの共同体―ハンセン病療養所における患者文化の生成と変容 [著]青山陽子

■「みんな」に奉仕する自治会 西武池袋線と西武新宿線にはさまれた東京都の西東京市から東村山市にかけての一帯には、独特の風景が広がっている。関東ローム層の堆積(たいせき)する平坦(へいたん)な台地………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年01月18日
[ジャンル]政治 社会 

いとの森の家 [著]東直子

いとの森の家 [著]東直子

■伝説に出会い成長を遂げる少女 福岡市内の団地に住んでいた小学4年生の主人公が、父の決断で郊外の糸島半島の丘の上に建てられた一戸建てに引っ越してくるところから物語は始まる。そこは、都会の福岡とは………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2014年12月14日
[ジャンル]文芸 

孝謙・称徳天皇―出家しても政を行ふに豈障らず [著]勝浦令子

孝謙・称徳天皇―出家しても政を行ふに豈障らず [著]勝浦令子

■制度変革試みた大胆な女性天皇 東京・大手町にある和気清麻呂(わけのきよまろ)像は、紀元2600年に当たる1940年に建てられ、「万世一系」の天皇の血統を守った忠臣として、清麻呂を称(たた)えて………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2014年12月07日
[ジャンル]歴史 

どろにやいと [著]戌井昭人

どろにやいと [著]戌井昭人

■山里で怪しげな男女に出会い… 森敦『月山』、太宰治『津軽』、井上ひさし『吉里吉里人』など、東北を舞台にした小説は多い。本書もまた、地名をタイトルに掲げてはいないが、山形県の出羽三山とおぼしき山………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2014年11月02日
[ジャンル]文芸 

マラソンと日本人 [著]武田薫

マラソンと日本人 [著]武田薫

■明治以来の「走る」異端児たち マラソンと駅伝。どちらも日本人には人気の高いスポーツである。前者は明治末期から、後者は大正期から国内で大会が開かれている。 しかし、前者はオリンピックやボストンマ………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2014年10月19日
[ジャンル]社会 

1969 新宿西口地下広場 [編著]大木晴子・鈴木一誌

1969 新宿西口地下広場 [編著]大木晴子・鈴木一誌

■迫る「広場の政治」の高揚感 日本では諸外国と異なり、首都に「広場」と名のつく空間が少ない。有名な広場といえば、皇居前広場と新宿西口地下広場ぐらいだろう。どちらも、政治的な集会が何度も開かれなが………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2014年08月10日
[ジャンル]歴史 社会 

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