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プロフィール公式杉田敦 (政治学者・法政大学教授)
1959年群馬県生まれ。著書に『権力の系譜学』『デモクラシーの論じ方―論争の政治』『境界線の政治学』『政治への想像力』『政治的思考』『3・11の政治学 震災・原発事故のあぶり出したもの』、共著に『これが憲法だ!』など。

杉田敦(政治学者・法政大学教授)の書評

集団的自衛権の思想史 [著]篠田英朗

集団的自衛権の思想史 [著]篠田英朗

■憲法と安保の「二重構造」を検証 憲法学者の宮沢俊義は、ポツダム宣言受諾で天皇主権から国民主権への「革命」が起こったとした。いわゆる「八月革命」説だ。だが、著者によれば、この説は、「実際の憲法制………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年08月21日
[ジャンル]政治 

憲法9条と安保法制―政府の新たな憲法解釈の検証 [著]阪田雅裕

憲法9条と安保法制―政府の新たな憲法解釈の検証 [著]阪田雅裕

■元長官が政府に示す理解の限界 昨年成立した一連の安保法制については、大半の憲法学者が違憲とし、政府の憲法解釈を支えてきた内閣法制局の歴代長官らも、批判に加わった。定着した政府解釈の変更自体が立………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年07月31日
[ジャンル]政治 社会 

感じるスコラ哲学―存在と神を味わった中世 [著]山内志朗

感じるスコラ哲学―存在と神を味わった中世 [著]山内志朗

■聖女たちの官能的な法悦の理由 西洋の教会には、しばしば、「世俗的な人間の常識を破壊するほどの官能的な法悦」を示す聖女らの像が安置されている。信仰の場にふさわしくないとも受け取られかねない姿で。………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年07月17日
[ジャンル]人文 

不審者のデモクラシー―ラクラウの政治思想 [著]山本圭

不審者のデモクラシー―ラクラウの政治思想 [著]山本圭

■不確かな立場の人々つなぐのは エリートの手から「政治を人々の手に」取り戻す参加デモクラシー。しかし、実際にはそれは、自らの社会的な位置を自覚する理性的な個人だけのものとなっていないか。著者はそ………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年07月03日
[ジャンル]政治 社会 

核の脅威―原子力時代についての徹底的考察 [著]ギュンター・アンダース

核の脅威―原子力時代についての徹底的考察 [著]ギュンター・アンダース

■制御できない力に直面する人類 広島への原爆投下の瞬間、人類は「原子力時代」に入った。われわれは「自らの手で自分自身を抹殺」できる点で「全能」となったが、力を制御できない点で決定的に無力である。………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年06月05日
[ジャンル]科学・生物 社会 

アフガン・対テロ戦争の研究 タリバンはなぜ復活したのか [著]多谷千香子

アフガン・対テロ戦争の研究 タリバンはなぜ復活したのか [著]多谷千香子

■米国が見た「大それた夢」の失敗 9・11テロへの反撃としての、アフガニスタンへのアメリカの「対テロ戦争」は、世界に何をもたらしたか。アメリカの当初の目論見(もくろみ)に反して、アフガニスタンは………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年05月29日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際 

大山猫の物語 [著]クロード・レヴィ=ストロース

大山猫の物語 [著]クロード・レヴィ=ストロース

 オオヤマネコとコヨーテは双子で、元々はよく似ていた。しかし、「彼らは、互いに分化する道を選んだ。つまりオオヤマネコはコヨーテの鼻面と足を引き伸ばし、コヨーテはオオヤマネコの鼻面と尾を縮めたので………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年05月15日
[ジャンル]人文 

漂流怪人・きだみのる [著]嵐山光三郎

漂流怪人・きだみのる [著]嵐山光三郎

■日本社会の構造のしぶとさ探究 きだみのるは、フランスで人類学・社会学を学び、岩波文庫『ファーブル昆虫記』の翻訳(山田吉彦名)なども残しているが、戦後すぐに『気違い部落周游紀行』など、一連の「気………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年05月08日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 

解放のパラドックス―世俗革命と宗教的反革命 [著]マイケル・ウォルツァー

解放のパラドックス―世俗革命と宗教的反革命 [著]マイケル・ウォルツァー

■伝統をふまえた変革の可能性 帝国主義的な植民地支配からの民族の解放は、たいてい、世俗的な政治勢力、すなわち宗教に批判的で、国民の一体性としてのナショナリズムを強調する勢力によってなされた。とこ………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年04月10日
[ジャンル]歴史 

刑法と戦争—戦時治安法制のつくり方 [著]内田博文

刑法と戦争—戦時治安法制のつくり方 [著]内田博文

■今も続く閉鎖的社会への危機感 侵略や災害などの緊急事態の際に、首相に権力を集中するため、憲法に条項を設けるべきだとの議論が出ている。ここで思い起こされるべきは、死刑導入を含む治安維持法の厳罰化………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]歴史 社会 

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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