写真:大竹昭子さん

プロフィール公式大竹昭子 (作家)
1950年東京都生まれ。ノンフィクション、エッセー、小説、写真評論など幅広い分野で執筆。主な著書に『図鑑少年』『日和下駄とスニーカー』『ニューヨーク1980』『彼らが写真を手にした切実さを』『読むとだれかに語りたくなる―わたしの乱読手帖』など。朗読イベント<カタリココ>を主宰。http://katarikoko.blog40.fc2.com

大竹昭子(作家)の書評

ヤズディの祈り [著]林典子

ヤズディの祈り [著]林典子

■未知の対象、想像する力鍛える 「ヤズディ」が何かを大方の人は知らないと思う。イラク北西部にいる少数民族で、独自の信仰と伝統を継承している。私も本書を読むまで知らなかったが、二〇一四年夏、彼らの………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2017年03月05日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 社会 

おばちゃんたちのいるところ―Where The Wild Ladies Are [著]松田青子

おばちゃんたちのいるところ―Where The Wild Ladies Are [著]松田青子

■化けられるほどしつこく生きよ “死んだら化けてやる”という捨てぜりふをとんと聞かなくなったが、「化けて出ることができるような情熱の持ち主が、年々減少傾向にある」からか。 本書は英米文学の翻訳家………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2017年02月26日
[ジャンル]文芸 

ウインドアイ [著]ブライアン・エヴンソン

ウインドアイ [著]ブライアン・エヴンソン

■謎めいた人間の真実を凝視 体を一つの容(い)れ物とみなすなら、そこに収まっている器官や心は私の持ち物であり、それを扱う主人は自分であると思って私たちは日々を生きている。 だが生体としての人間は………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2017年02月05日
[ジャンル]文芸 人文 

絶対平面都市 [著]森山大道・鈴木一誌

絶対平面都市 [著]森山大道・鈴木一誌

 森山大道ほど東京中を撮っている写真家はいないだろう。小型のデジカメを片手に「狩人というよりもスリに近い」感覚でストリートをスナップして歩く。 できた写真は遠近が消え平たくペラっとしている。彼の………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2017年01月22日
[ジャンル]人文 アート・ファッション・芸能 

ひかり埃のきみ―美術と回文 [著]福田尚代

ひかり埃のきみ―美術と回文 [著]福田尚代

■くり返し闇となり光となる言葉 子どもは誰も本好きだ。物体としての本を、そこで繰り広げられるお話を愛して止(や)まないが、成長するにつれて内容を読解するという客観的な態度に変わる。 だがここに、………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2017年01月15日
[ジャンル]文芸 

浮遊霊ブラジル [著]津村記久子

浮遊霊ブラジル [著]津村記久子

■不器用な主人公に思わず笑みが 津村記久子の小説には構えがない。短編七編のうち二編にうどんが出てくるが、つるつると喉越(のどご)しよく体に入ってくる。 表題作はこうはじまる。 「私はどうしてもア………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年12月18日
[ジャンル]文芸 

地鳴き、小鳥みたいな 試行錯誤に漂う [著]保坂和志

地鳴き、小鳥みたいな 試行錯誤に漂う [著]保坂和志

■「私」を表出、息のむ生々しさ 『地鳴き、小鳥みたいな』は小説で、『試行錯誤に漂う』は随筆。括(くく)りとしてはそうだが、ふたつはともに響き合う。 『地鳴き』に物語はなく、エピソードと随想の合体………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]文芸 人文 

写真をアートにした男―石原悦郎とツァイト・フォト・サロン [著]粟生田弓

写真をアートにした男―石原悦郎とツァイト・フォト・サロン [著]粟生田弓

 日本初の写真専門ギャラリー、ツァイト・フォト・サロンを創設した石原悦郎の活動録。評伝に留(とど)まらず、写真を巡る環境がどう変化したかがよく取材され、石原のことを知らずとも引き込まれるはずだ。………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝 

洗礼ダイアリー [著]文月悠光

洗礼ダイアリー [著]文月悠光

■自意識を振り払う、詩人の挑戦 初対面の人が「音楽やってます」と自己紹介したら親しみを持つけれど、「詩を書いてます」だったら一瞬、言葉に詰まるかもしれない。繊細で独りの世界にこもりがち、というの………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年11月06日
[ジャンル]文芸 

どうぶつのことば―根源的暴力をこえて [著]鴻池朋子

どうぶつのことば―根源的暴力をこえて [著]鴻池朋子

■現代社会揺さぶるアートの力 特異な本である。一言では括(くく)れない。でも、その説明不可能さこそが本書の本質だ。 著者は動物をモチーフにした作品で知られる美術家。東日本大震災を境に自分の作るも………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年10月30日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝 

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る

ブック・アサヒ・コム サイトマップ