写真:大竹昭子さん

プロフィール公式大竹昭子 (作家)
1950年東京都生まれ。ノンフィクション、エッセー、小説、写真評論など幅広い分野で執筆。主な著書に『図鑑少年』『日和下駄とスニーカー』『ニューヨーク1980』『彼らが写真を手にした切実さを』『読むとだれかに語りたくなる―わたしの乱読手帖』など。朗読イベント<カタリココ>を主宰。http://katarikoko.blog40.fc2.com

大竹昭子(作家)の書評

どうぶつのことば―根源的暴力をこえて [著]鴻池朋子

どうぶつのことば―根源的暴力をこえて [著]鴻池朋子

■現代社会揺さぶるアートの力 特異な本である。一言では括(くく)れない。でも、その説明不可能さこそが本書の本質だ。 著者は動物をモチーフにした作品で知られる美術家。東日本大震災を境に自分の作るも………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年10月30日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝 

第三帝国 [著]ロベルト・ボラーニョ

第三帝国 [著]ロベルト・ボラーニョ

■弛みと緊張が呼び覚ます感情 チリの作家、ロベルト・ボラーニョのことは、『通話』の初邦訳が出た際に知ったが、そのときに覚えた不思議な親密感は、その後どんな作品を読んでも変わることがない。 『第三………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年10月16日
[ジャンル]歴史 政治 

70歳の日記 [著]メイ・サートン

70歳の日記 [著]メイ・サートン

■「自分らしく」と願う切実な声 夜中に目が覚め、虫たちの声が聞こえる中、本書を開いた。こんなふうに真夜中に読書するのは久しぶり。追うべき筋があるわけではないから、ゆっくりと味わえる。「なぜかはわ………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年09月25日
[ジャンル]文芸 

自画像の思想史 [著]木下長宏

自画像の思想史 [著]木下長宏

■〈自分〉笑い飛ばす俳画、見直す 「自画像」というと、絵の具べったりの額入り画が思い浮かぶだろう。展覧会の冒頭に掛けられていたりする。でも、自分自身を描くという本来の意味に従えば、その範囲はもっ………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年09月04日
[ジャンル]文芸 

三の隣は五号室 [著]長嶋有

三の隣は五号室 [著]長嶋有

■半世紀の暮らし刻む部屋が主役 間取り好きには堪(こた)えられない小説である。舞台は東京近郊のさして特徴のない町に立つ木造アパート。部屋は二間あって広めだが、その一つは三方が障子に囲まれている。………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年08月21日
[ジャンル]文芸 

煉瓦を運ぶ [著]アレクサンダー・マクラウド

煉瓦を運ぶ [著]アレクサンダー・マクラウド

 カナダ出身のアリステア・マクラウドは優れた短編作家だが、同じく作家の息子が父と同レベルという保証はない、とやや斜に構えて本書を開いたが、二、三編読んで姿勢を正した。父に引けを取らない濃密で確か………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年08月14日
[ジャンル]文芸 人文 

須賀敦子の手紙―1975—1997年 友人への55通 [著]須賀敦子

須賀敦子の手紙―1975—1997年 友人への55通 [著]須賀敦子

■「語り」聞こえるまろやかな直筆 最初の著作が出たのが六十一歳、八年後に他界し、生前の著書はわずか五冊。にもかかわらず、没後に書簡と日記と詳細な年譜を含む全集八巻が刊行。須賀敦子の人生は驚きに満………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年08月07日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝 

魔法の夜 [著]ティーヴン・ミルハウザー

魔法の夜 [著]ティーヴン・ミルハウザー

■昼間の自分を解き放つ月の光 ミルハウザーは月光の作家だ。陽光ではなく。夜中に屋根を散歩する『三つの小さな王国』のワンシーンは好例だが、人々のストレンジな行動が断章的に綴(つづ)られる本書も、同………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年07月17日
[ジャンル]文芸 

太陽の肖像―文集 [著]奈良原一高

太陽の肖像―文集 [著]奈良原一高

 写真家になる予定はなかったのに、最初の写真展(1956)が彼の運命を決定した。緑なき人工島・軍艦島と、桜島噴火で埋没した黒神村を撮影、「人間の土地」という題で二部構成で展示。単純なドキュメント………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年07月03日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

ジャックはここで飲んでいる/と、彼女は言った [著]片岡義男

ジャックはここで飲んでいる/と、彼女は言った [著]片岡義男

■人生は、自分の外側にある 片岡義男の活躍がめざましい。小説・エッセイを含めて年に三、四冊は出ている。七十代後半にして、バッターボックスで飛んでくる球を次々とかっ飛ばすような書きっぷり。呻吟(し………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年06月26日
[ジャンル]文芸 

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