写真:大竹昭子さん

プロフィール公式大竹昭子 (作家)
1950年東京都生まれ。ノンフィクション、エッセー、小説、写真評論など幅広い分野で執筆。主な著書に『図鑑少年』『日和下駄とスニーカー』『ニューヨーク1980』『彼らが写真を手にした切実さを』『読むとだれかに語りたくなる―わたしの乱読手帖』など。朗読イベント<カタリココ>を主宰。http://katarikoko.blog40.fc2.com

大竹昭子(作家)の書評

模範郷 [著]リービ英雄

模範郷 [著]リービ英雄

■恐れ超え、記憶の場に踏み込む リービ英雄の最初の小説「星条旗の聞こえない部屋」が発表されたのは一九八七年。英語で生まれ育ったアメリカ人が日本語で書いた小説として話題をよんだが、それ以来、彼は日………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年05月15日
[ジャンル]歴史 文芸 

グローバライズ [著]木下古栗

グローバライズ [著]木下古栗

 この十二本の短編を読むことは、映画を十二本撮るのに似ている。 行為や情景のみが描写され、その意味は明かされない。かと言って、何も起きないわけではなく、思いもかけない突飛(とっぴ)な結末に迎えら………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年05月08日
[ジャンル]文芸 

光の子ども (1)・(2) [著]小林エリカ

光の子ども (1)・(2) [著]小林エリカ

■放射能発見の歓喜と現代の恐怖 科学の研究にはのちにとんでもない結果を招くものが少なくないが、その最たるものは放射能だろう。不幸を生み出す規模がちがう。あんな研究をしてくれなければこんなことにな………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年04月24日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

その姿の消し方 [著]堀江敏幸

その姿の消し方 [著]堀江敏幸

■古い絵はがきの詩、片恋に似て 南仏の古物市で「私」は古い絵はがきを見つける。通信欄に私信はなく、抽象的な詩だけが書かれている。しかも送り主は男性で、名宛人(なあてにん)は女性。好奇心をかきたて………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年04月17日
[ジャンル]文芸 

かなわない [著]植本一子

かなわない [著]植本一子

■不器用な生き方、凝視する勇気 著者はフリーのカメラマンで、ラッパーECDの妻で、二人の娘の母親。育児の辛(つら)さ、家計の苦しさを家計簿付きで綴(つづ)った『働けECD』に続く、二〇一一年から………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年03月20日
[ジャンル]文芸 

死んでいない者 [著]滝口悠生

死んでいない者 [著]滝口悠生

■通夜の場の気配を束ねる文学 第154回芥川賞受賞作。まずタイトルで首をひねった。頭に「もう」をつけたらここに居ない死者に、「まだ」ならばこの世に留(とど)まっている生者になる。どちらともとれる………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]文芸 

きみを夢みて [著]スティーヴ・エリクソン

きみを夢みて [著]スティーヴ・エリクソン

■アメリカの熱狂と失望の歴史 スティーヴ・エリクソンの長編小説が邦訳され、文庫版で出た。LAの一家がオバマの大統領当選に湧くシーンではじまる。白人夫婦とその息子、エチオピアから養子に迎えた黒人少………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]文芸 

未成年 [著]イアン・マキューアン

未成年 [著]イアン・マキューアン

■「意思」と「生命」、尊重すべきは イギリスを代表する小説家イアン・マキューアンは、次はどんなテーマで来るかと毎度固唾(かたず)を飲ませる人である。彼のものなら内容の如何(いかん)にかかわらず手………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年02月14日
[ジャンル]文芸 社会 

集合住宅30講 [著]植田実

集合住宅30講 [著]植田実

■見て、感じて、考える歓び 集合住宅は世界中どれも似たり寄ったりだ。住戸の寄せ集めで中心がなく、象徴的な表情に欠ける。ならそれを逆手にとって集合住宅の共通項である窓、バルコニー、玄関、屋上などで………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

ゲルダ—キャパが愛した女性写真家の生涯 [著]イルメ・シャーバー

ゲルダ—キャパが愛した女性写真家の生涯 [著]イルメ・シャーバー

■生を燃焼させる魔力に魅入られ 戦争写真が人々の目に触れるようになったのはスペイン内戦からである。新進のグラフ誌が写真を掲載し、カメラマンの意欲に拍車をかけた。近年女性戦場カメラマンの先がけとし………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

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