写真:大竹昭子さん

プロフィール公式大竹昭子 (作家)
1950年東京都生まれ。ノンフィクション、エッセー、小説、写真評論など幅広い分野で執筆。主な著書に『図鑑少年』『日和下駄とスニーカー』『ニューヨーク1980』『彼らが写真を手にした切実さを』『読むとだれかに語りたくなる―わたしの乱読手帖』など。朗読イベント<カタリココ>を主宰。http://katarikoko.blog40.fc2.com

大竹昭子(作家)の書評

優しい鬼 [著]レアード・ハント

優しい鬼 [著]レアード・ハント

■人生をつなぐ静かな声が流れる アメリカの作家は、自分のヴォイスが見つかるまで書き出せなかったという言い方をよくする。文体ではなくて、声。これが何なのか気になっていたが、本書を読んで目先が明るく………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]文芸 

アメリカは食べる。―アメリカ食文化の謎をめぐる旅 [著]東理夫

アメリカは食べる。―アメリカ食文化の謎をめぐる旅 [著]東理夫

■「広さ」と「移動」、克服する料理たち 著者はカナダの日系2世の両親を持つ日本育ち。グレイヴィソースのかかった肉料理とか、コーンビーフ・キャベッジとか、食卓には一風変わったメニューが並んだ。その………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年11月29日
[ジャンル]歴史 

アートは資本主義の行方を予言する—画商が語る戦後七〇年の美術潮流 [著]山本豊津

アートは資本主義の行方を予言する—画商が語る戦後七〇年の美術潮流 [著]山本豊津

■清濁合わせ飲む立場からの回想 物々しいタイトルだが、アートほど資本主義の仕組みを先鋭的に表しているものはないだろう。価値があってないような曖昧な「商品」に売買が成り立つのだから。 この動きが顕………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年11月15日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

オルフェオ [著]リチャード・パワーズ

オルフェオ [著]リチャード・パワーズ

■遺伝子の描く音楽の本質 主人公ピーター・エルズは七十歳で独り身。オンラインで注文したDNAで自宅でゲノム改変を試みる、日曜遺伝子工学者だ。一方で彼は作曲家でもある。一見無縁に思える二つがエルズ………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年10月25日
[ジャンル]文芸 

写真幻想 [著]ピエール・マッコルラン

写真幻想 [著]ピエール・マッコルラン

■無意識写す「道具による文学」 「写真は文学にもっとも近い芸術なのです。」という帯の引用文にえっ!と驚く人が多いのではないか。写真と文学はむしろ遠いというのが現代の感覚だろう。 ピエール・マッコ………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年09月27日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

日々の光 [著]ジェイ・ルービン

日々の光 [著]ジェイ・ルービン

■肌の色や宗教を越えた“母と子” 書き方のスタイルはオーソドックスだし、「母探し」というテーマも新しいものではないが、母と子に血のつながりがなく、しかも肌の色が異なるとなれば話はちがう。 戦前に………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年09月20日
[ジャンル]文芸 

わたしの土地から大地へ [著]セバスチャン・サルガド、イザベル・フランク

わたしの土地から大地へ [著]セバスチャン・サルガド、イザベル・フランク

■都市と異なる視座、問いかけ サルガドの写真がすごいのはわかる。ブラジルの金鉱掘り、ルワンダの難民、大規模製造業の手仕事、自然保護区の生態系。地球的規模で撮影された写真は一目で記憶に焼き付くほど………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年09月13日
[ジャンル]文芸 

オープンダイアローグとは何か [著・訳]斎藤環

オープンダイアローグとは何か [著・訳]斎藤環

■対話の力で治す 希望の鍵は言葉に 薬物をほとんど使わずに対話の力で統合失調症さえも治す「オープンダイアローグ」という方法がフィンランドで着実に効果をあげ、公的医療の一つとして無料で提供されてい………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年08月30日
[ジャンル]医学・福祉 社会 

秋山祐徳太子の母 [著]秋山祐徳太子

秋山祐徳太子の母 [著]秋山祐徳太子

■世界最強の母子家庭! 生まれながら世間と折り合いのつかない人がいる。そういう人物には、あんたはそのままでいい!という応援者がいると、その力がユニークな方向に爆発する。都知事選に出馬し、グリコな………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年08月09日
[ジャンル]

夜が来ると [著]フィオナ・マクファーレン

夜が来ると [著]フィオナ・マクファーレン

■老女とヘルパーの奇妙な関係 オーストラリアに虎はいないはず、いや、生息地ですら数が減っているのに、それが夜中に家に侵入してくる気配で小説は始まる。ルースは五年前に夫を亡くし、いまは夫婦で別荘と………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年08月02日
[ジャンル]文芸 

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る

ブック・アサヒ・コム サイトマップ