写真:中村和恵さん

プロフィール公式中村和恵 (詩人・明治大学教授・比較文学)
1966年新潟市生まれ。小説、詩、翻訳などで活躍。主な著書に、『地上の飯 皿めぐり航海記』『日本語に生まれて 世界の本屋さんで考えたこと』『ドレス・アフター・ドレス クローゼットから始まる冒険』『世界中のアフリカへ行こう』(共著)など。

中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)の書評

宗秋月全集―在日女性詩人のさきがけ [著]宗秋月

宗秋月全集―在日女性詩人のさきがけ [著]宗秋月

■路地裏の女たちの声の「氾濫」 自転車でよく、鶴橋のコリアン・マーケットに行った。土地勘のないわたしが大阪に職を得て住みついたのが偶然、そこから駅ひとつの場所だったのだ。迷路のような路地に色鮮や………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年12月11日
[ジャンル]社会 

ひとが優しい博物館―ユニバーサル・ミュージアムの新展開 [編著]広瀬浩二郎

ひとが優しい博物館―ユニバーサル・ミュージアムの新展開 [編著]広瀬浩二郎

 「すべての人の好奇心のための博物館」を目指す、ユニバーサル・ミュージアム論の公開シンポジウム報告集。見常者、触常者、触文化、手学問と、興味深い言葉がぽこぽこ顔を出す。 冒頭の広瀬浩二郎と相良啓………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年11月20日
[ジャンル]社会 

ミクロストリアと世界史―歴史家の仕事について [著]カルロ・ギンズブルグ

ミクロストリアと世界史―歴史家の仕事について [著]カルロ・ギンズブルグ

■問いに固執せず、代弁もしない ミクロストリア、英語ではマイクロヒストリー。粉挽屋(こなひきや)の異端審問記録から十六世紀イタリアの農民文化に光を当てた『チーズとうじ虫』(一九七六年)で、ギンズ………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年11月06日
[ジャンル]歴史 人文 

沖縄の乱―燃える癒しの島 [著]野里洋

沖縄の乱―燃える癒しの島 [著]野里洋

 沖縄はいま怒っている。米軍統治時代に移住し、長年沖縄を見つめてきた著者が、その理由をわかりやすく説く。普天間飛行場移設問題を核に、第2次大戦から現在までの状況を顧み、政治家や識者らの発言を分析………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年10月30日
[ジャンル]政治 社会 

近代科学のリロケーション [著]カピル・ラジ

近代科学のリロケーション [著]カピル・ラジ

■インドで協力して築かれた土台 近代科学は純粋に西ヨーロッパ発のものとして理解されるべきなのだろうか。そうではない、という非ヨーロッパ出身者の反論は、自分が属する文化に科学的思考はすでに存在して………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年10月09日
[ジャンル]科学・生物 

あたらしい名前 [著]ノヴァイオレット・ブラワヨ

あたらしい名前 [著]ノヴァイオレット・ブラワヨ

■世界中の矛盾に向かう子どもら 国盗(と)りゲームで子どもたちが陣地につける国名は、勝敗には関係ない。でも主人公のダーリンと、友達のチポやバスタードらには、人気の国と不人気の国がある。アメリカは………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年09月25日
[ジャンル]文芸 社会 

死すべき定め―死にゆく人に何ができるか [著]アトゥール・ガワンデ 脳外科医マーシュの告白 [著]ヘンリー・マーシュ

死すべき定め―死にゆく人に何ができるか [著]アトゥール・ガワンデ 脳外科医マーシュの告白 [著]ヘンリー・マーシュ

■人生の終末描く、医療は文学 医療は文学的なんだよと若い研修医がわたしにいった。十九歳の夏、脳下垂体腫瘍(しゅよう)の手術のため入院した病院でのことだ。手術時間も比較的短い良性腫瘍は重篤な患者さ………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年09月11日
[ジャンル]人文 医学・福祉 

裸の華 [著]桜木紫乃

裸の華 [著]桜木紫乃

 踊り一筋のストリッパーが骨折して舞台を降り、四〇歳で故郷札幌に戻って、ススキノで店を開く。従業員はわけありのバーテンダーと、性格のまるで違う新人ダンサー二人。どこまで演歌な話になるかと思いきや………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年08月28日
[ジャンル]文芸 

リトル・ボーイ [著]マリーナ・ペレサグア

リトル・ボーイ [著]マリーナ・ペレサグア

■遠い被爆体験、新世代が描く 七十年経ち、反省の時代は終わった。そんなジェスチャーが目につくいま、先の大戦はいかに語られるのか。ことばの姿勢が新たに問われる現状の文脈は、やむをえずグローバルだ。………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年07月24日
[ジャンル]文芸 

老生 [著]賈平凹

老生 [著]賈平凹

■無名の人々が紡ぐ現代の中国史 食べる、働く、病む、性交する、排泄(はいせつ)する。迎合しとり残され、利を得てまた失う。加害者にも被害者にもなり、とにかくその地で生きつづけ死につづける。 秦嶺山………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年07月10日
[ジャンル]文芸 

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