写真:星野智幸さん

プロフィール公式星野智幸 (小説家)
1965年米ロサンゼルス生まれ。2年半の新聞記者生活を経て、メキシコへ留学。主な著書に『最後の吐息』(文藝賞)、『目覚めよと人魚は歌う』(三島由紀夫賞)、『ファンタジスタ』(野間文芸新人賞)、『俺俺』(大江健三郎賞)、『夜は終わらない 』など。

星野智幸(小説家)の書評

坊っちゃんのそれから [著]芳川泰久

坊っちゃんのそれから [著]芳川泰久

■明治の現場が迫る名作の続編 超大型新人の登場である。文芸批評家にしてフランス文学研究者、翻訳家、大学教授の立場で現代文学を作ってきた芳川泰久が、本格的に小説家デビューした。その最初の作品は、夏………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]文芸 人文 

ミズーラ―名門大学を揺るがしたレイプ事件と司法制度 [著]ジョン・クラカワー

ミズーラ―名門大学を揺るがしたレイプ事件と司法制度 [著]ジョン・クラカワー

■被害者に向けられる疑いの目 「レイプ神話」をご存知(ぞんじ)だろうか? レイプとは暗闇に潜んで相手を襲う変質者の性犯罪であり、相手の抵抗を押しきって振るわれる暴力である、というイメージを指す。………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年11月20日
[ジャンル]社会 

ピアニストは語る [著]ヴァレリー・アファナシエフ

ピアニストは語る [著]ヴァレリー・アファナシエフ

■森の中で過ごすような音楽とは 好き嫌いにかかわらず、アファナシエフは誰にとっても唯一無二のピアニストだ。この原稿を書いている前日に私はコンサートに行ってきたばかりで、体の緊張が和らいでいる。私………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年10月30日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

ルポ 貧困女子 [著]飯島裕子 貧困の現場から社会を変える [著]稲葉剛

ルポ 貧困女子 [著]飯島裕子 貧困の現場から社会を変える [著]稲葉剛

■弱者への無理解、改めるために 2カ月ほど前、経済的事情で進学を断念する女子高校生がNHKのニュースで取り上げられたとき、映っていた自室の所持品が安価ではないなどの理由で非難された。貧困を解説し………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年10月16日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 

サッカーと愛国 [著]清義明

サッカーと愛国 [著]清義明

■差別と暴力を乗り越えるために 2014年3月、浦和レッズのホーム、埼玉スタジアムの客席ゲートに、「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕が吊(つ)るされた。日本人専用、外国人お断り、とい………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年09月04日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

ジニのパズル [著]崔実

ジニのパズル [著]崔実

■無力な人々の背を押す強靱な力 勇気あるデビュー作である。「苦しい時は私の背中を見なさい」とチームメイトに言った、女子サッカーの澤穂希のような存在の小説だ。 在日3世の少女ジニは、自分の居場所を………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年08月07日
[ジャンル]文芸 社会 

イエスの幼子時代 [著]J・M・クッツェー

イエスの幼子時代 [著]J・M・クッツェー

■善意だけの静かな国、その恐怖 世界の酷薄さと暴力性を最も知悉(ちしつ)している作家クッツェーの、驚異的な新作。あまりに面白すぎて、作品世界から戻れずにいる。 いわゆる近未来もの。ノビージャとい………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年07月24日
[ジャンル]文芸 

男子問題の時代?―錯綜するジェンダーと教育のポリティクス [著]多賀太

男子問題の時代?―錯綜するジェンダーと教育のポリティクス [著]多賀太

■男たちの「生きづらさ」を考える 「女性専用車は男性差別です」とプラカードを掲げて、女性専用車両に乗り込んでくる男性がまれにいる。なぜ、そんな不快なことをするのだろうか。それで自分の生きづらさが………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年07月17日
[ジャンル]教育 人文 社会 

僕の違和感(上・下) [著]オルハン・パムク

僕の違和感(上・下) [著]オルハン・パムク

■イスタンブル、路地裏の人生 海外旅行の前には、その土地の作家の小説を読むといい。そこに生きる人たちの感覚がわかるから。イスタンブルに行くならパムクを読むことは欠かせない。本書を読みながら、私は………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年06月05日
[ジャンル]文芸 社会 

ジャッカ・ドフニ―海の記憶の物語 [著]津島佑子

ジャッカ・ドフニ―海の記憶の物語 [著]津島佑子

■繰り返す迫害への静かな怒り 文学とは、つらい現実から逃避する場ではなく、そんな現実と戦う現場であり、読み手にその力をもたらすものだと教えてくれた作家が、津島佑子だった。遺作の本書も、強靱(きょ………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年05月15日
[ジャンル]文芸 社会 

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る

ブック・アサヒ・コム サイトマップ