写真:星野智幸さん

プロフィール公式星野智幸 (小説家)
1965年米ロサンゼルス生まれ。2年半の新聞記者生活を経て、メキシコへ留学。主な著書に『最後の吐息』(文藝賞)、『目覚めよと人魚は歌う』(三島由紀夫賞)、『ファンタジスタ』(野間文芸新人賞)、『俺俺』(大江健三郎賞)、『夜は終わらない 』など。

星野智幸(小説家)の書評

サッカーと愛国 [著]清義明

サッカーと愛国 [著]清義明

■差別と暴力を乗り越えるために 2014年3月、浦和レッズのホーム、埼玉スタジアムの客席ゲートに、「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕が吊(つ)るされた。日本人専用、外国人お断り、とい………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年09月04日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

ジニのパズル [著]崔実

ジニのパズル [著]崔実

■無力な人々の背を押す強靱な力 勇気あるデビュー作である。「苦しい時は私の背中を見なさい」とチームメイトに言った、女子サッカーの澤穂希のような存在の小説だ。 在日3世の少女ジニは、自分の居場所を………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年08月07日
[ジャンル]文芸 社会 

イエスの幼子時代 [著]J・M・クッツェー

イエスの幼子時代 [著]J・M・クッツェー

■善意だけの静かな国、その恐怖 世界の酷薄さと暴力性を最も知悉(ちしつ)している作家クッツェーの、驚異的な新作。あまりに面白すぎて、作品世界から戻れずにいる。 いわゆる近未来もの。ノビージャとい………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年07月24日
[ジャンル]文芸 

男子問題の時代?―錯綜するジェンダーと教育のポリティクス [著]多賀太

男子問題の時代?―錯綜するジェンダーと教育のポリティクス [著]多賀太

■男たちの「生きづらさ」を考える 「女性専用車は男性差別です」とプラカードを掲げて、女性専用車両に乗り込んでくる男性がまれにいる。なぜ、そんな不快なことをするのだろうか。それで自分の生きづらさが………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年07月17日
[ジャンル]教育 人文 社会 

僕の違和感(上・下) [著]オルハン・パムク

僕の違和感(上・下) [著]オルハン・パムク

■イスタンブル、路地裏の人生 海外旅行の前には、その土地の作家の小説を読むといい。そこに生きる人たちの感覚がわかるから。イスタンブルに行くならパムクを読むことは欠かせない。本書を読みながら、私は………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年06月05日
[ジャンル]文芸 社会 

ジャッカ・ドフニ―海の記憶の物語 [著]津島佑子

ジャッカ・ドフニ―海の記憶の物語 [著]津島佑子

■繰り返す迫害への静かな怒り 文学とは、つらい現実から逃避する場ではなく、そんな現実と戦う現場であり、読み手にその力をもたらすものだと教えてくれた作家が、津島佑子だった。遺作の本書も、強靱(きょ………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年05月15日
[ジャンル]文芸 社会 

手話を生きる―少数言語が多数派日本語と出会うところで [著]斉藤道雄

手話を生きる―少数言語が多数派日本語と出会うところで [著]斉藤道雄

■ろう者の表現を取り戻すために 「ろう者とは、日本手話という、日本語とは異なる言語を話す、言語的少数者である」 本書の中ほどで紹介されている、ろう者による1995年のこの輝かしい宣言を読んだとき………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年05月01日
[ジャンル]政治 社会 ノンフィクション・評伝 

我々の恋愛 [著]いとうせいこう

我々の恋愛 [著]いとうせいこう

■欲望のからむ三角関係を崩して 欲望の三角形という言葉をご存知だろうか。ルネ・ジラールという思想家の説で、自分が何かを欲望するのは、他人がそれを欲望するからだという原理。例えば夏目漱石の『こころ………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年04月24日
[ジャンル]文芸 

ミッドナイト・ジャーナル [著]本城雅人

ミッドナイト・ジャーナル [著]本城雅人

■新聞記者はどうして必要なのか 今や新聞は、読まれないだけでなく、信頼されない。新聞記者として社会人の経歴をスタートさせた私でも、今の新聞は組織を守ることに追い込まれ、どちらを向いているかわから………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年04月10日
[ジャンル]文芸 

夜、僕らは輪になって歩く [著]ダニエル・アラルコン

夜、僕らは輪になって歩く [著]ダニエル・アラルコン

■ペルー内戦、損なわれた心の記録 ペルーのロスト・ジェネレーション(失われた世代)を描いた本作は、これから我々が失うものを予言している。 ペルーでは1980年代から90年代初頭にかけて、極左組織………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年03月06日
[ジャンル]文芸 

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