写真:宮沢章夫さん

プロフィール公式宮沢章夫 (劇作家・演出家)
1956年静岡県生まれ。戯曲「ヒネミ」で岸田國士戯曲賞を受賞。主な著書に『牛への道』『サーチエンジン・システム クラッシュ』『茫然とする技術』『彼岸からの言葉」『東京大学【80年代地下文化論】講義』『時間のかかる読書』(伊藤整文学賞)、『「資本論」も読む』『考えない人』『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』『NHKニッポン戦後サブカルチャー史』など。

宮沢章夫(劇作家・演出家)の書評

ロッキング・オンの時代 [著]橘川幸夫

ロッキング・オンの時代 [著]橘川幸夫

■才能が交錯した「音楽と私」誌 すぐれた個性が偶然、集結し、「ロッキング・オン」のような雑誌が生まれた。本書を読んで渋谷陽一の特別さをあらためて理解できたと感じたが、やはり岩谷宏だ。後年、原理主………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2017年02月19日
[ジャンル]文芸 

狂気の巡礼 [著]ステファン・グラビンスキ

狂気の巡礼 [著]ステファン・グラビンスキ

■陰鬱な気配が心地よい恐怖小説 小説がもたらす魅力、あるいは小説的な怖さの大きな要素の一つに、「描写」があるだろう。グラビンスキもまた、「客間と思(おぼ)しき部屋のステンドグラスが室内に濾(こ)………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2017年01月08日
[ジャンル]文芸 

老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉―ダンスのような、介護のような [著]砂連尾理

老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉―ダンスのような、介護のような [著]砂連尾理

■からだが接し、生まれる関係 京都舞鶴にある特別養護老人ホーム「グレイスヴィルまいづる」で著者が取り組んだワークショップ〈とつとつダンス〉の記録だ。その作業を通じ著者があらためて、わたしのからだ………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]医学・福祉 社会 

アルファの伝説―音楽家 村井邦彦の時代 [著]松木直也

アルファの伝説―音楽家 村井邦彦の時代 [著]松木直也

■新しい「環境」作った独自の感性 録音スタジオがミュージシャンにとってどれだけ意味があるか。一九六〇年代から七〇年代にかけ、この国のポピュラーミュージックが新しい意識でそれに取り組んだことで、音………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年11月13日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝 

唐牛伝―敗者の戦後漂流 [著]佐野眞一

唐牛伝―敗者の戦後漂流 [著]佐野眞一

■安保闘争を支えた情念の魅力 いまでは「全学連」という言葉は死語に近い。いくつもの書物や、たとえば、大島渚の映画「日本の夜と霧」で、全学連と六〇年安保闘争の姿を想像することはできる。けれど、それ………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年10月16日
[ジャンル]政治 社会 

民主主義は止まらない [著]SEALDs 日本×香港×台湾 若者はあきらめない [編]SEALDs

民主主義は止まらない [著]SEALDs 日本×香港×台湾 若者はあきらめない [編]SEALDs

■生身の言葉が動きを生み出す 社会や政治に対する冷ややかな視線はない。かといって、かつての政治的な「運動」のようなこわばりもない。 それを甘いと考える左派もいるが、「運動」を否定する右派の言葉も………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年08月14日
[ジャンル]政治 社会 

『痴人の愛』を歩く [著]樫原辰郎

『痴人の愛』を歩く [著]樫原辰郎

■発見、想像、思索、小説に導かれ 小説の記述をもとに、著者は、『痴人の愛』を歩く。文字通り地図に沿ってまず浅草から出発するが、なにより共感するのは歩き方だ。歩きつつ、ふと目に入ったものから、べつ………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]文芸 

スーザン・ソンタグの『ローリング・ストーン』インタヴュー [著]ジョナサン・コット

スーザン・ソンタグの『ローリング・ストーン』インタヴュー [著]ジョナサン・コット

■回転しながら引き出す「素の私」 一読すると、スーザン・ソンタグに向かって、ジョナサン・コットがインタビューしているかのようだが(というのも、七〇年代、「ローリング・ストーン」誌に短縮版が掲載さ………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年04月17日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝 

これで駄目なら―若い君たちへ 卒業式講演集 [著]カート・ヴォネガット

これで駄目なら―若い君たちへ 卒業式講演集 [著]カート・ヴォネガット

■皮肉とユーモアあふれる語り口 あらためて書くまでもないが、カート・ヴォネガットは、『猫のゆりかご』や『スローターハウス5』といった代表作のあるアメリカの作家だ。 初めて読んだのは『スローターハ………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]教育 人文 

つかこうへい正伝 1968—1982 [著]長谷川康夫

つかこうへい正伝 1968—1982 [著]長谷川康夫

■流れる劇的な動力、特別な情感を構築 つかこうへいの劇作の基本が、ほとんど「口立て」だったのは有名な話だ。 即興で次々と台詞(せりふ)を俳優に伝える姿は本書でも随所に描かれる。言葉だけではない。………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]文芸 

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