写真:宮沢章夫さん

プロフィール公式宮沢章夫 (劇作家・演出家)
1956年静岡県生まれ。戯曲「ヒネミ」で岸田國士戯曲賞を受賞。主な著書に『牛への道』『サーチエンジン・システム クラッシュ』『茫然とする技術』『彼岸からの言葉」『東京大学【80年代地下文化論】講義』『時間のかかる読書』(伊藤整文学賞)、『「資本論」も読む』『考えない人』『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』『NHKニッポン戦後サブカルチャー史』など。

宮沢章夫(劇作家・演出家)の書評

これで駄目なら―若い君たちへ 卒業式講演集 [著]カート・ヴォネガット

これで駄目なら―若い君たちへ 卒業式講演集 [著]カート・ヴォネガット

■皮肉とユーモアあふれる語り口 あらためて書くまでもないが、カート・ヴォネガットは、『猫のゆりかご』や『スローターハウス5』といった代表作のあるアメリカの作家だ。 初めて読んだのは『スローターハ………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]教育 人文 

つかこうへい正伝 1968—1982 [著]長谷川康夫

つかこうへい正伝 1968—1982 [著]長谷川康夫

■流れる劇的な動力、特別な情感を構築 つかこうへいの劇作の基本が、ほとんど「口立て」だったのは有名な話だ。 即興で次々と台詞(せりふ)を俳優に伝える姿は本書でも随所に描かれる。言葉だけではない。………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]文芸 

童謡の近代―メディアの変容と子ども文化 [著]周東美材(よしき)

童謡の近代―メディアの変容と子ども文化 [著]周東美材(よしき)

■ポップスとアイドル誕生の起源 本書がまず語るのは、「童謡」を手掛かりにして、その誕生と拡大にメディアがどのように関わってきたかだ。同時に、「子どもの身体」がメディアになにをもたらしたか。こうし………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年01月17日
[ジャンル]社会 

証言で綴る日本のジャズ [著]小川隆夫

証言で綴る日本のジャズ [著]小川隆夫

■質問が引き出す「時代の空気」 ジャズについてそれほど詳しくなくても、ミュージシャンや評論家らの証言を読むことで、浮き彫りになる時代の空気を感じる。ジャズだけではない。この国のポピュラーミュージ………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能 

舞踏、まさにそれゆえに 土方巽 曝かれる裏身体 [著]河村悟

舞踏、まさにそれゆえに 土方巽 曝かれる裏身体 [著]河村悟

■語り得ないものを語る試み 土方巽は死の前年(一九八五年)、最後の言葉を、「肉体という巨大都市を肉体という埋没史が尾行する……」と書き遺(のこ)したという。 正直なことを書けば、うまく理解できな………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝 

服従 [著]ミシェル・ウエルベック

服従 [著]ミシェル・ウエルベック

■変化を受け入れる、人々と社会の怖さ 途方もない冗談だ。 けれど、気むずかしげな表情で語るユーモアを笑うのは難しい。ウエルベックはそんなふうに小説を書くが、また一方で、これはぞっとするほど怖い話………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年11月08日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝 

ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス [著]滝口悠生

ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス [著]滝口悠生

■「遠景」感じつつ「最低」を生きる 二〇〇二年に作られた、ある映画を観(み)たのはごく最近だが、印象に残ったのは遠景に原子力発電所の姿が見えることだった。それはなにかのメッセージか、けれどあの三………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年11月01日
[ジャンル]文芸 

スタニスラフスキーとヨーガ [著]セルゲイ・チェルカッスキー

スタニスラフスキーとヨーガ [著]セルゲイ・チェルカッスキー

■深く人間を追求した演出家 少しとっつきにくい面もあるし、演劇の知識も要求されるが、これはとんでもなく面白い本だ。 言うまでもなく、書名にあるスタニスラフスキーは旧ソ連邦の演出家である。本書で著………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年10月04日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

ニッポン大音頭時代―「東京音頭」から始まる流行音楽のかたち [著]大石始

ニッポン大音頭時代―「東京音頭」から始まる流行音楽のかたち [著]大石始

■時代に求められた陽気なダンス音楽 民謡として歌い継がれた「伝承音頭」と、その後生まれた「新作音頭」のあいだに線を引き、まず著者は、「新作音頭」を象徴する作曲家、中山晋平に焦点をあてる。 中山の………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年09月27日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 

竹内敏晴 [著]今野哲男

竹内敏晴 [著]今野哲男

■要約を拒否した「新しい人」の姿 六〇年代演劇の、そのひとつ前の世代として、「代々木小劇場=演劇集団・変身」の創作活動ののち、「竹内演劇教室」という場で、「からだ」への思考を深め、特別なレッスン………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年08月30日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 

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