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再検討 教育機会の平等 [編]宮寺晃夫

[評者]

[掲載]2011年09月11日

[ジャンル]教育

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 自由化、多様化などの教育改革で、教育機会の不平等と学力格差の拡大が進んでいるといわれる。平等の回復を求める声は強いが、そもそもなぜ平等でなければならないのか、「不平等」と「多様化」「個性」はどう違うのかまでを考える論文集。
 個性化教育を格差拡大と結びつける言説があるが、社会学者の森直人は、格差を解決するためにこそ個性化教育を実践する小学校を紹介する。障害児と健常児の「共生・共育」を求めてきた篠原睦治は「教育機会の平等」論が分離教育につながりかねない、と警戒する。広田照幸は「能力は正確に測れる」という前提自体に疑問を投げかける。政治学、経済学など様々な視点から焦点を当てる。
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 岩波書店・3675円



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