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デオダ・ド・セヴラック―南仏の風、郷愁の音画 [著]椎名亮輔

[評者]

[掲載]2011年10月16日

[ジャンル]ノンフィクション・評伝

表紙画像

 あのドビュッシーが「彼は、良い香りのする音楽を作る」と評したという。とても不思議で、興味がひかれるほめ方ではないか。「彼」とは、フランスの作曲家、セヴラック(1872〜1921)。日本ではあまり知られていない、その生涯と業績を様々な資料をもとに詳しくつづった日本で初の本格的評伝で、今年の吉田秀和賞を受けた。
 南仏の名門の旧家に生まれたセヴラックはパリに出て音楽を学び、ラヴェルらとも親しく交わるが、その後は生涯愛し続けた南仏に活動の拠点を移す。「地域主義」とも呼ばれる独自の創作美学を掲げ、作品を発表し続けた。さて、では「良い香り」の秘密とは何か。
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