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KAWADE 夢ムック 【総特集】いしいひさいち [編]新保信長・穴沢優子

[評者]

[掲載]2012年07月15日

[ジャンル]ノンフィクション・評伝

表紙画像

 1972年、デビュー作「Oh!バイトくん」の連載開始以来、第一線を突き進んできた「4コマ漫画の革命家」の業績と神髄を伝えんとするムック。とりわけ、いしい自身が聞いて答えるインタビュー記事には“反俗反骨の恥じらい人”の真骨頂が出ている。「起承転結の破壊者」との世評を「起承転結に則(のっと)って4コマを描く作家はプロにはおりません」「ないものは壊せません」と覆しつつ、直後の「今の見解マジですか?」の問いには「でっちあげです」。一方で漫画家や映画に、ぶすりとストレートな評も。ギャグやキャラクターへの編者の目配りが行き届いており、小ぶりでも細大漏らさぬ、いしい漫画縁起絵巻となっている。
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河出書房新社・1260円

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