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あした、せかいが [著]三角みづ紀

[評者]

[掲載]2012年09月23日

[ジャンル]文芸

表紙画像

 難病と闘いながら、音楽ライブもこなす中原中也賞の詩人、三角みづ紀は語ったことがある。「人はいつ死ぬかわからないので、遺書を持ち歩いています。家族に感謝する言葉です」。そんな三角の詩画集。
 「もし、あしたせかいがおわったらどうする?」と詩人は問いかける。おいしいものをたらふくたべたい。たねをまきたい。とりみたいにそらをとびたい。いくつもの願いごとがうかぶが、「ぼくは、/きみとこのまま/おしゃべりをするよ。」「それから、/ぼくたちが/しあわせだったことにかんしゃして、/なこうとおもう。」
 読みおえると、当たり前のような毎日がいとおしくなる。絵は青山健一。
    ◇
書肆侃侃房=しょしかんかんぼう・1575円

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