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14歳の世渡り術 学歴入門 [著]橘木俊詔

[評者]

[掲載]2013年03月03日

[ジャンル]教育

表紙画像

 中高生やその親向けに書かれたシリーズの一冊。「学歴」をどうとらえるかは十人十色だが、格差に関する多くの著作がある著者は、学校名よりも「学校で何をどれだけ勉強してきたかが重視される時代になりつつある」という。学歴社会の歴史や各国との比較を自身の考えをまじえながらざっくばらんにつづる。塾があるのは日本と韓国の特徴などと日本の問題点を列挙しつつも、階級社会に学歴がからむ英や仏、12歳で進路を決めさせる独、教育で公平に差別する学歴社会の米国の様子を知ると、著者が指摘するように、日本は学歴社会の〈程度が弱い〉ため、やる気さえあればまだがんばろうと感じる人もいるのではないかと思えてくる。
    ◇
 河出書房新社・1260円

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